四半期決算支援
割合としては税務関連のお仕事が多いのですが、上場子会社の四半期決算支援をしたりもしています。
会計の業務って、テクニック的な要素が多く、定期的にやっていないと勘が鈍るので、こういった業務もやらせていただけることに大変感謝しています。
ちょっとややこしいケースの税額計算
そこそこの課税所得で都内に事務所があるだけといった感じですと、会計上の調整から、税金計算、税効果まで、割とサクッと対応できるのですが、本件は、税務決算から会社法決算に修正したり、連結納税が絡んだりなど、少しややこしいケースです。
さすがにエクセルだけでの対応では無理があるので、税務申告ソフトを使っています。
タックスプルーフをしたら、計算誤りが解明できた
税務申告ソフトってすごく便利で、法人税は国税分を作れば、地方税はほぼ対応なしで計算が完了します。
その感覚に慣れていたので、さっと計算して、税金の仕訳と税効果を入れて、財務諸表を作ったところ、税効果会計適用後の実際の税率が実効税率と比較すると、異常値となってしまいました。
法人税の申告書は手書きで書けるくらいなので、そこで間違いがあるとは思えず、となると、地方税で誤りがあるということになるわけですが、申告書をつぶさにチェックしてみても、解明できませんでした。
申告書からのアプローチではらちが明かなさそうだったので、監査法人在籍時にやっていたタックスプルーフをやってみることにしました。
丸一日、あーでもない、こーでもないと計算をしまくっていても解明できなかった誤りが、タックスプルーフを作って差異を詰めてみると、するりと解明することができました。
ありがとうタックスプルーフさん。
システムを使ったからと言って万能ではない
「法人税の達人」を使っていて、このソフト、税金計算の流れと、作成されてしかるべき別表がわかっていないと、正しく使いこなすことができないと感じています。
法人税の方はだいたい行けるのですが(それでも、意外なところに入力箇所があったりするので、解明に手こずることもあります)、地方税が法人税に比べると、件の、都内に事務所ありまっせのプレーンなケースしか経験してこなかったので、結構難儀します。
「あら、こんな別表があったんですね、知りませんでしたわ。」
みたいな別表に巡り合いますし、それを入力していないと正しく税額が計算されなかったりするので、結構神経を使うわけです。
今回もタックスプルーフをしつつ、各税目ごとに実際の税額÷課税標準で検算をしてみるなどして、間違いがありそうな税目にあたりを付けて、その税目で作成することのできる別表の一覧を開いて、一つ一つチェックするといったことをしてみて、未作成になっていた別表を発見できたのですが、まだまだ未開拓の機能があるように思われ、修業が必要なように思っています。
現在、未解明事項がありまして、「法人税の達人」で選択できる「四半期の試算」という区分の用途が、いまいちよくわかりません。
マニュアルに何が通常の計算と違うのかの説明がないか調べてみたのですが、見つかりませんでした。
気になります。
いつか解明しよう。
日々精進。