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【独立開業】先延ばしにしてしまう心理

お仕事のはなし

CPE

公認会計士登録をしているとCPEといって継続学習が求められます。

監査法人に在籍していると、研修などを適宜設定してくれるので知らぬ間に必要な単位数を達成できていますが、個人で活動している場合は自分で管理をする必要があります。

ということで、忘れてしまって期限ぎりぎりになって焦ることのないようにするため、4月からeラーニングを受講しています。

人間に関する研究の話はおもしろい

会計や税務の研修の受講は必須なのですが、それらよりも、人間に関する研究についての研修の方が、聞いていて楽しかったりします。

最近受講したのが、

「就業と心理学~先延ばし・ストレス・バイアスの観点から~」

という講義です。

お題は結構固そうな内容に見えてしまうのですが、講師の先生の話し方がとても上手であったことや、内容そのものが面白かったこともあり、とても良い研修でした。

真面目であるが故の先延ばし

講師の方は大学で、先延ばしについて研究をされている方でした。

よく、サボりの研究と勘違いされるらしいのですが、「サボり」ではなく、「先延ばし」です。

先延ばしをすることは、必ずしもサボっていることにはつながらないそうです。

タスクを先延ばしにするか否かにあたって、

「やる気の高低」

「自己効力感」(自分がうまく遂行できると考えるか否か)

が影響するらしく、たとえば、

「やる気が高くて、自己効力感が高い」

と、先延ばしにしないそうです。

これは、まぁそりゃそうですよねといった感じでしたが、意外だったのが、

「やる気が高くても、自己効力感が低い」

と先延ばしにしがちになってしまうとのことでした。

やってみたい!!と思っているけれども、初めてなので出来るか不安、、と感じるような業務のことですね。

できない自分を見たくないから先延ばしにしてしまうそうです。

完全主義と先延ばし

完全主義が先延ばしを引き起こすこともあるそうです。

完全主義というのは、おそらく完璧主義のことと同じ意味のようで、二つに分けることが出来るそうです。

「社会規定的完全主義」と「自己志向的完全主義」と言うそうなのですが、前者が、他人の目を気にして「完全にやらないとダメだ」と思ってしまう人らしく、このタイプは先延ばしにしがちとのことでした。

後者は、自分のやりがいだけを気にする人らしく、このタイプは先延ばしをしない(さっさとやって終わらせる)らしいです。

部下とのコミュニケーションに活かす

さて、この研究成果、何に活かせるのかというと、まったくやる気がなく、仕事を先延ばしにする部下と接する際に活かせるとのことでした。

「先延ばし=やる気がない=サボっている」

というバイアスからの脱却ができるというメリットがあるそうです。

確かに、この講義を聞いて、

「先延ばしにする人=サボっている人」

というイメージが払しょくできたように思います。

この研修のおかげで優しい先輩(上司)になれそうな気がします。
(そもそも、そういった機会はもうありませんが。)

ストレスの研究

この研修、なかなか内容が充実しておりまして、ストレスに関する研究についてもお話してくださいました。

当たり前っちゃ、当たり前なのですが、お酒を飲むことは短期的にはストレスを低下させるのですが、長期的・総合的には上昇させるらしいです。
(お気を付けください。)

ちなみに、愚痴吐きや運動がストレスを低下させるとのことです。
(これは当たり前か。)

少しびっくりしたのですが、「新型パワーハラスメント」というものがあるそうです。

やる気がある部下に「頑張らなくていいよ」と言うことが「新型パワーハラスメント」に該当するらしいのです。

「頑張れ」といっても、パワハラで、「頑張らなくてもいいよ」といっても、パワハラになりうるなんて、大変な世の中になりましたね。

バイアスと組織コミュニケーション

これが一番面白かったように思います。

みんな頭の中ではわかっているけれども、改めて、研究結果も踏まえて諭されると、

「ほんと、すみません。」

といった感じです。

何かを達成したときは自分の功績と考えがちで、失態は誰かのせいにしがちといったバイアスを人間は持っているそうです。

「透明性の錯覚」というバイアスもあるらしいです。

自分の考えが他人に伝わると過剰に考える誤りとのことでした。

このバイアスには、独立後にとても苦しめられています。

どうやったら、もっと、自分のことを良くわかっていただけるのだろうと考えてみるものの、自分のことを一番わかっているのが自分という。

最後は、かの有名な「1万時間の法則」についてでした。

1万時間くらい取り組んで熟練すると、その熟練した業務を行う際に使う脳の場所が、熟練前と違うらしいのです。

使う脳の部分が違うということは、思考過程が全く違うということでして、それが原因となって、熟練した人が考えていることは、そのほかの人達に伝わりにくい状況になってしまうようです。

こういったバイアスがあるので、

「丁寧すぎるくらいに丁寧に話すのが良い」

と講師の方がおっしゃっていたのですが、この講師の方が、まさにこの講義でそれを実践されていましたので、なるほどといった気持ちです。

非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。感謝です。

日々精進。


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