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【独立開業】「本科研修 選抜試験」という検索キーワード

お仕事のはなし

Google Site Kit が検索キーワードを集計してくれています

検索キーワードに税務大学校の本科研修に関するものが増えてきました。

「本科研修 選抜試験」「税務大学校 本科 試験問題」「国税 本科」「税務大学校 本科」といったキーワードが上位にありました。

検索の意図はわかりませんが、Google先生に聞いてみたくなるものなのでしょうか?

選抜試験を受けたのは、もうずいぶん前のことですので、当時と試験の内容が様変わりしているかもしれませんが、少し書いてみようと思います。

一次試験と二次試験があります

一次試験は、会計、法律、時事問題からなる選択式の問題だったと記憶しています。

二次試験は、専門科目(本科で選んだ税目だったはず)と面接です。

一次試験対策として、本科試験をパスされた先輩方が過去問とその解答(解答はできる職員さんが余暇を使って作成)をまとめてくれており、「頑張れ!!」というメッセージとともに、どさっと資料を渡された記憶があります。

この過去問を解いていれば試験対策としては大丈夫なのではないかと思っているのですが、不思議と、「時事問題は得点源だ!!」といって、時事問題に真剣に取り組む輩が出現したりします。

時事問題の対策をするとなると、その範囲はかなり膨大になりますし、海外の出来事や外交問題などは、よほど興味がないと解答を導くに足る知識を習得することは難しいと思います。

なので、短期間で時事ネタそのものに興味を持つことなく対策をしても、かなり効果が薄いとしか思えないのですが、試験前に血迷って、これに手を出す人が出てくるんですよね。

時事問題の対策は絶対にやめた方が良いと思います。
日経新聞を毎日さらっと読んでおくくらいで対策としては十分だと思います。

一次試験対策をしっかりとするのであれば、時事問題ではなく、会計や法律の方だと思います。

会計や法律の方が範囲は限られますし、日々の仕事に直結することでもあるので、(理解が深まれば)興味をもって勉強することができるのではないかと思います。

ちなみに、当時の私は会計士試験にチャレンジしていたということもあり、会計や法律(会社法)の試験向けの知識とテキストがそろっていたので、過去問の解答作りをしたことがあるのですが、答えの選択肢を絞り切れない問題が何個かありました。

作問ミスなのか、当時の私の知識の問題なのかはわかりませんが、そういった問題も紛れ込んでいるということを頭の片隅においておくと、試験当日に、答えが絞り切れなくても、「作問ミスかな?」と思えるので、良いのではないかと思います。

二次試験対策

一次試験と同じで過去問と模範解答を渡されたように記憶しています。

(こっちの記憶は自信がないです。ごめんなさい。)

私はこの過去問を解き、理論対策として税大の講本(ネットで公開されています。)を読んでいました。

税大講本|国税庁

会計士試験に出題される税法の試験問題に比べるとかなり簡単ですので、試験当日、かなり時間が余ってしまい、暇を持て余したのを覚えています。

計算問題はほぼ間違いなく全問正解で、理論問題がやや漠とした回答しか書けなかったので、満点ということはあり得ないと思いますが、そこそこ良い点だったのではないかと思います(試験結果は合否のみで、点数は公表されません)。

なので、税理士試験の税法科目にチャレンジされたことのある方であれば、相当簡単に感じるのではないかと思います。

会計士試験の税法科目よりも税理士試験の税法科目の方が、難易度が高いと思いますので。

税理士試験などにチャレンジされたことのない方にとっては、税大(普通科)で勉強した以来のペーパーテストだと思いますので、大変かもしれませんが、頑張ってください。

どのみち、本科で苦しむことになるので、今のうちに、苦しんでおいて、本科研修中の試験の苦しみを軽減しておいた方がいいのではないかと思います(なんのアドバイスにもなっていませんが。)。

二次試験の面接

国税局の部長室で部長と次長の二人からの面接を受けたと記憶しています。

真偽は定かではありませんが、いわゆる、お勉強はできるものの、人間性に難あり、といった方を選別するためにあると聞いたことがあり、一人の社会人としてしっかりと受け答えができれば、面接が原因で試験に落ちることはないと当時教えてもらっていました。

ちなみに私の面接は散々でした。

査察部の部長と次長が面接官で、部長がおそらくですがキャリアさんで、次長がノンキャリのベテランさんのようでした(雰囲気だけでの予測にすぎませんが。)。

これは、当時の私の勝手な思い込みに過ぎないのですが、このキャリアさんが私の面接に興味があるようにまったく感じられませんでした。

「てきとうに回答しても、まぁ、大丈夫そうだな」

と思って、あまり考えもせずにぽんぽん回答していたら、横にいた次長さんが突然怒り出しまして、圧迫面接のような状況になってしまいました(「部長に失礼だろう!!」みたいな感じだったと思います)。

職場に入って十年未満の若手職員に、東京国税局査察部次長が怒りながら詰問をしてくるわけです。

どのような状態になったかはご想像におかませしますが、部長室を出たときに、外にいた職員の皆さんが「いったい、何があったんだ?」といった雰囲気になっていたのを鮮明に覚えています。

(私は完全に怒った状態で回答(というか言い返し)していたので、外に声がガンガン漏れていたと思います)

面接がこのような状況でしたので、

「テストの点数は良いが、人間性に難ありで落とされただろうな」

というのが、当時の私の予想でしたが、蓋を開けてみれば、合格をさせていただいておりました。

私の人事記録を見れば、上司に意見する変わり者だということはわかるわけで、本科研修で人間性を叩き直せば、まだ何とかなると判断してくださったのでしょうか。

合格判定に至る過程の詳細はわかりませんが、自分よりもはるか上の役職者に楯突く若手を寛容に対処してくださったことに感謝です。

本科には絶対に行った方が良いと思います

いろいろと書きましたが、本科研修は絶対に行った方が良いと思います。

国税の職場を定年まで勤めあげるとすると、まだ何十年も国税職員として勤務するわけで、どうせ働くなら、本科試験を修了して、ご自身の可能性を広げて、いろいろな仕事を楽しんだ方が良いのではないかと思います。

本科研修では本科研修特有の苦しみもたくさんありますが、知識面の強化はもちろんのこと、国税職員として、社会人として生きていくために重要なことを、たくさんの人たちから学ぶことができます。

勉強が得意で知識豊富な若手の方には、上には上がいることを知ることができますし(地方局の方や他省庁の方はめちゃくちゃ優秀です)、10個ほど年の離れた先輩方から、管理者としての立ち振る舞いや仕事の進め方などを学ぶことができます。

何よりも、いろいろな人とのつながりができます。

人とのつながりの重要さに気づけるか否かで、本科研修後の道が大きく変わるように思っています。

とある本科の講義で、

「本科で成績が一番になった職員よりも、不思議と、そのちょっと下くらいの成績の職員の方が、その後に伸びるんだよなぁ」

と、講師の方だったか、教授だったかは覚えていませんが、おっしゃっていたのを覚えています。
(念のためですが、研修そっちのけで、たくさんの人と飲みに行った方が良いといった極端なことを言っているわけではありません。バランスが大切。)

そもそもこの時期が試験の時期だったのかすら、覚えていないのですが、きっと試験直前の時期なんだろうということで、書いてみました。

私も初心を忘れずに精進していきたいと思います。

関連記事のご紹介

今回は、「本科研修 選抜試験」について書いてみました。

つまるところ、愚直に勉強を続けたものが受かる試験なのかなと思っています。

以下の記事では、税大の本科の試験について思うことを書いています。

こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。

税務大学校の試験について思うこと

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