税理士会支部の定期総会
先日、所属している支部の定期総会に出席してきました。
正直なところ、あまり興味がなかった(マンションの管理組合の総会をイメージしていました)のですが、同じ支部の方から直接お誘いを頂きまして、
「確かに一度くらいは出席してみてもいい経験になるかな。」
と思い、お昼の2時半~という、ほぼ一日を費やすスケジュールですが、出席してきました。
シャンシャン総会ではなかった
シャンシャンと、さらっと終わるのかなと思っていたのですが、思っていたよりも厳かでした。
税務署長やそのほか税務署の幹部職員、関連団体の役員の方々がご来賓されていました。
決算や来期予算承認にあたっては、
「質問なんて出ないんだろうな~」
と思っていたら、そこは皆さん税理士さんなので、なかなか鋭い質問をされている方がいらっしゃいました。
マンションの管理組合の総会ですと、
「この質問の趣旨はいったい、、、」
といった質問が出てきたりするので、それはそれで聞いていておもしろかったりもするのですが、ちょっと雰囲気が違いました。
議員秘書さんの話が面白かった
ご来賓の方に議員さんもいらっしゃいました。
どうやら、この時期はそのほかの支部や関連団体も総会を開催しているらしく、他のご来賓の方もそうでしたが、ご本人が出席されるのはなかなか難しいようで、秘書の方が代わりにご祝辞を述べられていました。
(その後無事に到着できたようで、祝賀会の終わりに、ご祝辞を述べられていました。めっちゃ話が上手でした。)
秘書の方の具体的なお仕事の内容は存じませんが、おそらく、大勢の前で話すことが多いのでしょう。
お話がとても上手でした。
定型文を使って、団体の名称や日付だけを修正したものではなく、ご自身のご経験を税務につなげてお話をしてくださいました。
それが、漫画家さんの税理士事情です。
漫画家さんのお悩み相談
この方、以前、出版社にお勤めだったようで、いろいろな漫画家さんにお会いになられたそうです。
その中でいろいろなお悩み相談を受けたらしいのですが、一番多いお悩み相談が恋愛相談で、その次に多かったのが、良い税理士を紹介して欲しいだったそうです。
税理士会向けのお話なので、多少アレンジされているのだとは思いますが、どの業界でも、税理士を探している人っているんですね。
税理士なら誰でもいいわけではなく、良い税理士と言う点がみそですが。
例としておっしゃっていたのが、週刊誌の連載の1ページにつき、1万円として、20頁だと、一週間で20万円で、一か月が4週間なので、月80万円となり、それに印税なども加えると、年間で1千万円くらいの収入になるそうです。
それくらいになると、アシスタントを雇ったりするのと、税金面からも個人よりも法人の方が有利ですので、法人成りするらしいのですが、そのあたりから、税理士が必要じゃんとなるそうです。
そして、「いい税理士さんをご紹介いただけませんか?」というお悩み相談につながるそうです。
漫画家さんの本業は漫画を描くことなので、雇用に関することとか税金に関することを丸っとおまかせできる人を探されているそうです。
漫画家さんのお仕事は大変そうです
その後、同じテーブルになった税理士さんと、漫画家さんの話で盛り上がっていたところ、その先生も漫画家さんの確定申告を対応されているらしく、少しお話をしてくださいました。
漫画家さんって、一度売れるとあとはバラ色人生なのかな、なんて思ってしまいますが、そうではないようで、連載が終わってしまうと途端に無収入になってしまうそうです。
(当たり前っちゃ当たり前ですが、人間は不思議と、それが続く前提で話を聞いてしまうという。)
また、クリエイティブなお仕事柄なのか、神経を使うお仕事からなのか、昼夜逆転してしまっている漫画家さんもいらっしゃるとのこと。
(夜の方が確かに静かですもんね。)
意地悪な意図はまったくなく、きつかろうにと思って、
「その漫画家さん幸せそうですか?」
と聞いてみたところ、SNSなどで、ファンからメッセージを受け取っているし、また、もともと、漫画を描くこと自体が好きなので、幸せそうにしている、とのことでした。
やっぱ、好きなことを共感できる仲間がいると楽しいですよね☆彡
一度は試してみるのがいいですね
定期総会のことに話を戻しますと、時間的拘束が長いので、
「来年も出ますか?」
と言われると、現状は沈黙に服しますが、でも、出席してみて良かったと思っています。
厳かな総会の雰囲気を知ることができますし、今回のように、興味が湧く話を聞くことができましたし。
ちなみに、料理もしっかりしたものでした。
なので、単純に腹を満たしたいという不純な動機でも出てみる価値はありかと思います。
(料理だけではなく、他の会員との会話も楽しんでくださいね。)
日々精進。