お問い合わせをいただくことが増えてきました
いろいろな独立開業税理士さん達が、一年くらい経ったころから、お問い合わせが来るようになってきたとブログなどで書かれていますが、まさにそれがじわりじわりと起きてきています。
過去一緒に働いていた方だったり、過去に、簡単な質問をささっと答えただけという方から、
「こんなお客様がいるんですが、対応可能でしょうか?」
といったお問い合わせを受けることが増えてきました。
素直に嬉しいです。
私が事務所を始めたことなんて、すぐに認知されないので、3年くらいはかかるのかな、なんて思っていましたが、1年程度で、ある程度の効果は出始めるものなんですね。
もちろん、所得税の確定申告の時期ということもあり、みなさんが税金を意識しやすい時期ということもあってだとは思いますが。
ぜひ請求してください
認知度が徐々に上がってきていることのほかにも、嬉しいことがありました。
「どう思います?」みたいなフランクな質問を受けた場面で、真剣になって返事をするのは、独立して一人でやっている税理士としては、NGな対応なのだと思っています。
ただ、その内容に個人的に興味を持ったり、どうしても、ちゃんと伝えておきたいことがあると、報酬の有り無しに関係なく、自分の思い(検討結果など)をメールでお伝えするようにしています。
(性格的にそうしないと気が済まないタイプでして。。)
その情報が先方にとって必要なものかどうかは、こちらが勝手にしているので、わかりませんし、勝手に調べておいて、それで、「報酬は〇〇円です。」というのも、個人的に腑に落ちないので、基本的には一方的に伝えて終わりです。
普段は、
「とても親身にご対応いただきありがとうございました。」
といったお返事をいただくのですが(これでも十分に満足。)、今回はこれに加えて、
「これだけ相談に乗ってもらって、報酬をお支払いしないのは大変申し訳ないので、ぜひ請求してください。」
というお言葉をいただきました。
報酬を頂けることもそうですが、それよりも、自分のアドバイスにそれだけ満足していただけたんだなということが感じ取れ、それがとても嬉しく感じました。
感謝の気持ちがいっぱいで
もう一件嬉しいことがありました。
スポット案件での対応だったのですが、普段目にしない税務だったので、個人的な興味が、損得勘定に勝り、興味が赴くままに、たくさん調べたりしました。
(念のためですが、かなり慎重に検討をしたということであって、無駄なリサーチをしていたわけではありません。)
その検討結果をご案内したところ、
「感謝の気持ちがいっぱいで」
というお言葉をいただきました。
「税金マニアがいろいろと調べているなぁ。。」
と思われていたらどうしよう、、なんて思ったりもしていたのですが、これも、先の案件と同様に、自分のアドバイスに満足していただけたんだなということが感じ取れ、とても嬉しい気持ちになりました。
一人でやっているので、ある程度、気楽に居られる
ちなみに、この働き方は、税務署で働いていた頃から変わっていません。
税務署は役所ですので、儲けと言う概念がなく、もちろん限度はありますが、自分が尽くそうと思うことに、時間を費やすことが可能でした。
ところが、税務署を退職してからは、営利組織の一員として働いていましたので、やはり、コストや利益率などを意識して働かないと、お叱りを受けることもありました。
個人的に、この点は助けてあげた方が、この方にとって絶対に良いと思うようなことがあっても、コストと見合わない場合は、やんわりとお伝えすることはできても、対応まで出来るかと言うとそれは無理です、ごめんなさい、という回答をせざるを得ませんでした。
(営利組織ですので、当然と言えば、当然なのですが。)
この点、一人でやっていると、ある程度、気楽に居られます。
現在は誰かを雇用しているわけでもありませんので、このような対応をしても誰かに迷惑をかけることはないからです。
報酬が安いんじゃないか?といったアドバイスを頂くこともあるのですが、今のところ、大丈夫そうです。
商売上手かと言われると、きっと下手なんだと思います。
損得抜きの対応は、商売上手な人は、きっとやらないのだと思います。
私が興味を持つのは、パターン化できない個別案件ばかりですし、規模を大きくしていくことを意識した場合(間接費なども意識して収益を考えた場合)、おそらく報酬とコストが見合いません。
商売上手な税理士さんや会計士さんが、うまく仕組化しているのを見たりすると、私は商売下手なんだろうなと思ってしまいます。
今後、どこまで、この純粋無垢なやり方を続けられるのかわかりませんが、とりあえず、あまり深く考えずに、やっていこうと思います。
日々精進。