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【所得税】所得税確定申告書を作った後に昨年度との比較をする

所得税のはなし

自分の所得税確定申告

1月8日(日)に、私の所得税と消費税の確定申告書の提出を完了させました。

経費の集計は、毎月しっかりとやっていれば、そんなに大変ではありませんし、収入も税理士業務処理簿に蓄積している情報を転用すれば管理が可能です。

性格的に、期限ぎりぎりになってから対応するというのがとても嫌いでして(何か突発対応が生じたときに、にっちもさっちもいかなくなるため)、さっさと終わらせてしまおうということで、日曜日の午前中を使って完了させました。

還付申告は1月1日以降提出可能でして、納税の場合にも提出が認められるのかよくわかりませんが、とりあえずe-Taxで提出を試みたところ、受け付けてもらえました。

法人の決算のような安心感が得られない

毎年所得税の確定申告をしていて、いつも思うのですが、所得税の決算書の作成が完璧なのかが不安になります。

法人の場合は、銀行預金の動きをしっかりとおさえて、帳簿の残高と通帳の残高を一致させて、売掛金や買掛金などをしっかりとひろって、売掛金や買掛金の残高が前年と大きく変動していないことが確認できれば、収入や経費の漏れは生じていないだろうという安心感を持つことができます。

これが、所得税の場合はできないんですよね。

銀行口座は事業用の口座(別に屋号名義の口座である必要はない)を使っていますので、売り上げを漏らすことはありませんが、経費の方はと言うと、ちょっとした文具品を現金で買った場合や、個人のクレジットカード決済でのネットでの購入、携帯代の家事費との按分など、法人の決算にはない要素が多分にあり、経費が漏れてしまうことが結構あるんじゃないかと思っています。

あとは、住民税が事業所得の経費にならないので、税金をひとくくりにして、消費税や事業税も経費にならないなんて思うとそんなことはありませんし、健康保険料などの社会保険料は、事業用の口座から支払っているので、漏れはしませんが、経費とは別の科目で管理する(私は「社会保険料」という資産科目を作って管理しています。)必要があり、かといって、細かく管理しすぎると記帳業務が面倒なことになってくるので、頃合いが難しいなと感じています。

また、法人の決算が、現金と預金の残高を固めて、売掛金の残高を固めてといった風に、一つ一つ順番に残高を固めていけるのに対し、所得税の決算は、一つずつ固めていくというよりかは、いろいろなところから情報を集約して、その集まりで申告書を作成するようなイメージを持っています。

そのいろいろなところからの情報が、それぞれきれいに連携していればいいのですが、そんなこともなく、どこまでやっても気持ち悪さがなくなりません。

前年度比較で網羅性を担保する

とまぁ、気持ち悪さを感じつつも、申告書を作成してみるのですが、作成した後は、申告書の数値などの前年度比較を行うようにしています。

決算書数値を横に並べて、月次推移を確認した後、一年間の金額の前期比の増減額について、増えた・減ったの理由も記録しています。

理由がわからない増減が生じている場合は、ミスが生じている可能性が高いですし、増減理由を残しておくことで来年以降の申告の参考になったりするためです。

また、社会保険料控除や生命保険料控除など、複数の証明書から情報を集める必要があるものも、前年度比較で網羅性を担保できます。

各数値間の整合を確認

これまではメインの収入が一つだったので(あとは少額の印税収入があるのみ)、所得の内訳書の作成を誤るということはなかったのですが、個人事務所を本格稼働してからは、お仕事をいただいたお客様ごとに売上金額と源泉所得税額を集計して、所得の内訳書に記載をする必要があり、少し大変なことになりました。
(といっても、儲かっている方からすると知れた分量なのだと思いますが。)

あと、監査非常勤を少しだけしたのですが、監査非常勤でも給与所得になるものと(監査法人側からの要請で雇用契約となっていた。)、事業所得になるものがあり、また、これらは税理士業務処理簿に登載する必要もないので、見事に事業所得扱いの監査非常勤の収入について、所得の内訳書への記載を失念してしまいました。
(青色決算書で収入には含まれるのですが、源泉所得税が連動しないこととなります。もちろん、その後の見直しで是正しました。)

こういったことが生じえるので、所得税の申告書を作成した後は、事業所得の決算書の数値(特に売上)と、所得の内訳書の金額が整合しているか、事業所得の収入金額と源泉徴収税額が整合しているかも(概ね10%になっていればOK。)、チェックしています。

ここまでやっても、

「なんか、すっきりしないなぁ。」

と感じていたのですが、どこまでやっても、気持ち悪さを完全に拭うことができなさそうなので、

「えいやっ!!」

と申告を済ませました。

所得税の確定申告業務の適切なプラクティスは知りませんが、

「前年度比較って、重要だな。」

と思いましたので、少し書いてみました。

日々精進。


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