お仕事
税務に関するお仕事をしていますので、稀にですが、税務調査に関するお仕事をすることもあります。
一番初めのお仕事が税務調査なので、自分が過去にやっていた仕事を、する側から、受ける側に変わっただけなのですが、つい先日、ふと、無意識のうちに緊張していることに気づきました。
調査立会の前日の夜中に目が覚めて眠れなくなる(妙に頭がさえて、いろいろと考えだす)、日中(特に調査官とのアポの前)に妙にだるく感じるといったことが起きました。
さして忙しいわけでもないのに、おかしいなぁ~と思っていたのですが、ふと、緊張しているからなんだと気づきました。
自分でコントロールできないから
では、もともと、自分がやっていた仕事なのになんで緊張するかですが、これは推測に過ぎませんが、自分でコントロールできないからではないかと思います。
自分がやっていた仕事ですので、どのように進んで、どのように終わるのかのあたりはつくのですが、調査官次第の観点も結構あり、変な調査官にあたったらどうやってハンドリングしようかな、などといった風に、最悪の場面を想定し始めてしまいます。
多少、変わった調査官にあたっても、ハンドリングはできるのですが、まぁ、でも、精神的なパワーをすり減らします。
こんなことを一人で勝手にして、起きたわけでもないエクストリームな状況を妄想しては、神経衰弱に陥っているのではないかと思われます。
まったく、なにやってるんでしょうかね。
だからこそ、不安な気持ちがわかる
でも、これにもメリットがありまして、プロの村上ですら、これだけ、税務調査嫌だなぁ~と思うということは、普段、税務職員に接することの無い方々からすると、もっともっとしんどい気持ちになっているのだと感じられることです。
まったく、同じ気持ちになっているわけではないと思いますが、めっちゃ共感できます。
(共感することで頼りない印象を与えるかもしれませんが、それは実際に対応していくなかでご理解をいただければ良いというスタンスです。もともと、若いというだけで第一印象は頼りなさそうになりがちですし。)
ちなみに、国税OBあるあるの、大声で怒鳴るなどの喧嘩腰の姿勢も取ることもありません。
誰も得をしないので。
いかに穏やかに、スムーズに、短い期間で終了させることができるかに全力を尽くします。
とはいえ、メインの強みに見えるようで
国税OBというキャリアを言うと、まず、まっさきに持たれる印象の二大巨頭が、
税務調査に強そう
節税とかのスキームに詳しそう
の2つです。
ところがどっこい、村上にはこの両方が兼ね備わっていません。
税務調査の対応は適切にしますが、喧嘩をしているわけではありませんので、強いというのがどういうことかわかりませんし、節税とかのスキームに仮に詳しくても、嫌いなので、一切協力したくありません。
(節税スキームと言われているものは、税金以外のことを考慮すると、やる意味がわからないものがほとんどですし。)
ということで、自分の強みを全力で放棄して、ほのぼのと過ごしております。
期待して下さった方がいらっしゃいましたら、申し訳ございません。
日々精進。