がっちりマンデー
2022年11月20日(日)放送のがっちりマンデーで、実店舗ではディスプレイをしている商品をお試ししていただくだけで、商品の購入はネットを通じて行ってもらうという商売が紹介されていました。
実店舗でのお客さんの動きなどを分析して、それを情報として、販売者へ提供することで商売が成り立つようです。
「ネットでいろいろな物が購入できるのに、なんで、わざわざ実店舗に来るのか?」
という疑問が沸くわけなのですが、それに対して、社長が、
「ネットでは検索ワードがわからないとその商品にたどり着けないし、過去の検索履歴などの情報に基づいて検索結果が決まるので、新しい出会いや発見がなく、それを求めて、実店舗にいらっしゃるお客様がいらっしゃる」
といったことをおっしゃっていました。
確かに、Amazonで何かおもしろそうな本を探してみようとしても、過去に検索したり、過去に購入した書籍と似たような書籍ばかりがヒットするような気がします。
インターネットでの検索結果も、同じなように思います。
(仕事上、税金や会計に関する情報を検索することが多いので、お堅い情報がよくヒットします。)
プロでもいろいろと試す
税務や会計に関するお仕事をしていると、参考情報として公的機関の情報のリンクや専門誌の抜粋などを共有することが多くあります。
この場合、インターネットや専門誌の検索ツールを使って、該当する情報を取りに行くのですが、そのものずばりの情報をヒットさせることに、難儀することが意外とあります。
過去に調べたことがある情報の場合は、検索ワードのコツのようなものを掴んでいるので、数回検索すれば、ヒットさせられるのですが、大幅な改正が入った制度について調べるときなどは、なかなかヒットさせられません。
どうしてもヒットさせられない時は、専門用語をそのまま検索すればいいのですが、通称は知っていても、正式名称を案外知らなかったりするので、まずは条文で正式名称を把握してといった風になってしまい、結構面倒なことになったりします。
書籍の電子化
以前勤めていた事務所は、リサーチのためのツールがとても充実していました。
なかでも、
「すごいなぁー」
と思っていたのが、検索キーワードを入力すると専門書籍の関連箇所がピックアップされるツールです。
会計士として質問(会社計算規則の話や配当可能限度額の話や組織再編関係の話など)に応える場合に、このツールを使えるので、めちゃくちゃ便利でした。
ただし、これも先のインターネットでの検索と同じで、検索キーワードが適切でないと、なかなかうまくいかなかったりします。
また、たとえば会社法のように、会計士試験で試験勉強としては勉強したことがあるくらいの知識しか持ち合わせていないことについて調べる場合は、全体感が見えていないからか、検索してヒットした結果が、
「果たして適切と言い切れるのか?」
という漠とした不安がありました。
そのためには、日々の知識の積み重ねが必要
クライアントからご質問を受けた際に、
「国税庁のサイトに情報がありそうだな」
と思って、さくっと検索すると、案外簡単にそのものずばりの情報に辿り着けたりすることがあります。
あまりにもサクッと解決してしまうと、
「その情報を踏まえての質問なのかな?」
なんて、いらぬ勘繰りをしてしまうのですが、どうやら、これは、私が検索のキーワードをこれまでの経験で知っているから、簡単に見つけられるということのようです。
世の中の動きを見ていると、情報はネットに落ちているので、情報を知っているだけでは価値がなくなるみたいな雰囲気があるように感じています。
確かに単なる物知り博士では専門家として生き抜いていくには足りないとは思いますが、そもそも情報を知っていないと、適切な情報にたどり着けないので、やはり、依然として、
「情報を知っているだけでも一応の価値があるんじゃないかな?」
なんて思ったりします。
そのためには、頭の中に情報のインデックスを作る必要があるので、日々、専門知識のインプットの積み重ねが必要で、結構大変なことでもあるのですが。
日々精進。