知り合いが書籍を執筆
以前勤めていた関係での知り合いが、書籍を執筆・出版していました。
大きな事務所に勤めていると、共著ってよくあるのですが(実際に書いている人は、一部の人だったりする)、この書籍は単独での出版です。
Twitterか何かの投稿でたまたま発見し、購入してみて、感想を送ったりしていたところ、
「書評を書いてくれないか?」
というご依頼をいただきました。
書評を書く
過去にやったことがない仕事で、おもしろそうに感じた仕事には、即、食いつくようにしています。
ということで、二つ返事で引き受けました。
一点だけ気になったのですが、書評を書く人というのは、大学の教授など、実績がある方が書かれる印象なので、そこに村上のような若手税理士で問題ないかは、しっかりと出版社の方にご確認いただくことをお引き受けする前提としておきました。
いざ、書き始めて、
「この人じゃ、だめだわ~。」
なんて言われたらつらいですからね。
読み方が違うようです
数日後に、OKの連絡がきました。
OKが出たことに少しびっくりしたのですが、OKが出たからには全力を尽くすタイプです。
まずは、書籍を再読しました。
どうやら、知識を得るための読み方と、書評を書くための読み方は全く違うようです。
この本を適切に紹介するために、
- どんな特徴があるのか?
- どのような論点がどのようにして紹介されているのか?
- 著者のキャラクターが出ている箇所はどこだろうか?
といったことを意識し、考えながら、書籍にマーカーをたくさん引いて、表現が適切かわかりませんが、汚しながら読んでいきました。
自由なスタイルだったので助かった
次にやったことは、他の方の書評のサンプルを見ることです。
この書評は、とある専門誌の中にある、書籍の紹介ページに掲載されます。
出版社の方が、サンプルとして最新号を送って下さっていましたので、その最新号にある紹介ページを参考にしました。
あと、過去に当該専門誌に記事を寄稿したことがあったので、その際にいただいていた過去の号の紹介ページも読んでみました。
書評というと、決まった型があって、それに沿って書くのかなと思っていたので、論文を書くスタイルで臨もうとしていたのですが、どうやら、この書評はかなり自由なスタイルのようでした。
である調とすることや、文字数の指定などはもちろんありますが、そのほかはいたって自由なようで、出版社の方曰く、
「評者次第でスタイルがガラッと変わるのが面白いコーナーとなっております。」
とのことでした。
こういうスタイルになると、俄然やる気が湧きます。
(普段、税務や会計というルールに当てはめる仕事をしておきながら、ルールにはまることがあまり好きではありません。もちろん、仕事においては、非常に厳格にルールを守ろうとするタイプです。一番初めの仕事が公務員ですし。)
むずい
書評ですので、バイアスをかけずに書かねばと思っています。
意外とこれがむずい。
知らない人が書いた記事や書籍などの情報を、表面的に読んで、いろいろとコメントするのは、比較的簡単だと思っているのですが(余計なバイアスがかからないという意味で。)、人となりを知っていて一緒に働いたことがあると、書籍の字面には表現されていないことまで、見えたりするわけです。
それを踏まえずに書評を書いてしまうと、書評を信じて購入してくれた方からすると、
「そんなことどこにも書いてないじゃん。。」
となってしまい、がっかりさせてしまうように思うわけです。
その反面、書評を書く一番の目的は、この書籍に興味を持ってもらい、実際に購入していただくことなわけでして、つらつらつらと当たりまえのことを書いていても、潜在的な購入者層にアプローチが出来ないというジレンマに陥るわけです。
なかなか悩ましいです。
やはり、初めてのことには、何かしらの発見があって楽しいですね。
なんて、いろいろと思いながら、きっと、期限までには満足のいく書評が出来ているのだと思います。
(自己満足になりませんように。)
日々精進。