税務署や国税局の担当者宛に電話をした際に、電話の応対者から
「その職員は、本日、出張に出ています」
と言われることがありますが、この「出張」は世間一般にイメージする「出張」とは意味が違います。
「出張」という言葉を聞くと、新幹線や飛行機を使って遠方へ行っている状況をイメージすると思いますが、国税職員が言う「出張」は、
「管轄内の納税者への税務調査等に出ており、署内にはいない(夕方には帰署できる距離にいる)」
ということを意味しています。
ちなみに新幹線や飛行機を使って遠方へ行く出張は
「管外出張(管轄外への出張という意味)」
という言葉を使っています。
(おそらく外部の方にこの言葉を遣うことはないので、そういった意味では遠方へ行っている際にも「出張」という言葉を遣っていることとなり、この場合は、一般的なイメージと合致しますね。)
国税に在籍していた頃、実家に帰省した際に、両親に
「毎日出張に行っている」
と言った時のリアクションが予想以上に大きかったことが忘れられません。
(「毎日出張?どこ行くの?」という怪訝そうな表情で「大変な仕事なのねぇ~、、、」と言っていました。)。
この出来事で「出張」という言葉の意味のズレに気付いたのですが、なぜ「出張」という表現をするようになったのか解明に至らぬまま、国税の職場を去ってしまいました。
国税職員から
「出張に出ています」
と言われても、大丈夫。
夕方には戻っています。
日々精進。