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【独立開業】使うべきところにお金を使う

お仕事のはなし

鳥貴の創業者の著書

先日、居酒屋の鳥貴族の創業者の著書を読みました。

出版はコロナ前でしたので、いろいろと状況や方針は変わってしまっているかもしれませんが、280円均一にするための考え方などいろいろと学べました。

たしかに飲食業の本社のオフィスはちょっとはずれにあった

鳥貴族には残念ながら行ったことがないのですが、鶏肉は国産を使用しており、串刺しなどの下準備も各店舗で行っているとのことです。

当然、海外の鶏肉を使い、人件費の安い国で加工までして、冷凍したものを店舗まで持ってきた方が安いのですが、それはせず、もっと他の点を工夫して原価を抑えているとのことでした。

その一つが本社(本部?)の所在地です。

創業後しばらくはご自宅が本社だったとのことで、その後も、本社にはそこまでお金をかけていないそうです。
(これ以外にもたくさんの施策をされて原価を抑えておられると書かれていました。その中の一つに過ぎません。)

たしかに、ぐんぐん伸びていた、とある居酒屋を、お仕事の関係で訪問したことがあるのですが、店舗は銀座などの一等地に出店しつつ(集客を考えるとあたりまえですが)、本社の所在地は、銀座などの一等地へのアクセスは良いものの、きれいな、おしゃれなオフィスかというとお世辞にも言えない場所・建物でした。

職業柄、お金周りには関心がいってしまうので、うまいな~と思ったのを覚えています。
(この業界の人たちからしたら、しごく、当たり前のことかもしれないのですが。)

名刺を自分で印刷

一つ驚いたのが、名刺を会社で印刷して使っているという点です。

個人事務所を本格稼働するにあたり、結構神経を使ったのが名刺でして、ロゴの配置をどうしよう、文字の大きさをどうするかなど、細かな点を気にしては、他の方の名刺と見比べてみてはといったことをして、丹精込めて作りました。
(実際の印刷は印刷屋さんに発注しますので、丹精込めて作ったのはデザインですね。)

ということで、名刺ってビジネスにおいて大切なものだと思っていたのですが、自社で印刷した名刺を使うことで、コスト管理が徹底しているという印象を与えることができ、むしろ良いと考えているとのことでした。

確かに、ここまで徹底していると、むしろ、安心感がありますね。

調査官の名刺

ちなみに、国税調査官が持っている名刺は、一枚30円くらいの台紙に、プリンタで印刷して、ぴりぴと切り取って使用できる簡易なものです。

毎年のように所属部署や役職が変わるので、いちいち名刺を発注してられない(コスト的にも、ロジ的にも)ということで、こういった対応をしているのだと思っています。
(税務署長のように対外的な活動が多い方はイータ君が印刷された名刺をお持ちのようです。)

質問検査証や身分証の方が、納税者にとって重要なものですし(これらもたいがいしょぼいですが)、かといって、名刺をもらえないと、誰が来たのかよくわからんとなる(過去、トラブルがあったので、調査官も名刺を持つようになったのだと理解しています。記憶違いだったらごめんなさい。)ので、名刺自体は持った方が良いと思っています。

しょぼくても嬉しかった

ちなみに内勤職員は名刺を持っていません。

質問検査証と身分証は持っていますが、机にしまいっぱなしで使うことはありません。

なので、数年勤務した後に、外回り(調査部門)に配属になったときに、はじめて、自分の名刺を持つ(正確には、先輩に教わりながら、自分で印刷する)のですが、今思うと、しょぼい名刺なのですが、とても嬉しかったのを覚えています。

やっといっぱしの社会人扱いしてもらえたという気分だったのでしょうか。

とても懐かしく思います。

初心忘れるべからず。

日々精進。


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