監査法人のOB会
先日、以前所属していた監査法人のOB会に参加してきました。
所属していた部門が、一般的な監査法人のイメージとは違う、野心家たちの集団(「動物園みたい」という表現を当時はしていました)のような部門だったので、いろいろな分野でみなさんご活躍されていました。
「会計士って活躍のフィールドが本当に広いんだな~。」
と実感できたのと、自分の知らない世界(宇宙事業の話など)の話を聞けたので、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
税理士の一般的なイメージ
当然、
「村上さんは何しているんだっけ?」
みたいな話になるわけですが、
「出が税務職員なので、税務をメインにやっています。」
と伝えると、
「申告書を作る業務をしているのかな?」
みたいな雰囲気になります。
世の中の税理士さんの一般的なイメージって、事務員さんを雇って、申告書を作っているイメージなのではないかと思いますが、まさにそれをイメージされるわけです。
「税法に関するアドバイスをしたり、依頼を受けて代わりにリサーチして報告したりしています。」
と言ってはみるものの、それでも、
「ん?よくわからんぞ。」
みたいな感じになりがちです。
税法のグレーゾーンのイメージ
「税法って、白黒はっきりしないことが、結構あって、それの道しるべになってあげる感じですかね。」
と説明してみたところ、
「あぁ、税法のグレーゾーンについて、どうやったら税務上認められるかのアドバイスをしているってことね。」
と言われてしまいました。。
個人的には、税法のグレーゾーンって攻めるべきポイントではなくて、いろいろな税務以外の事情なども含めて考慮して、うまくハンドリングすべき事項だと思っています。
そのハンドリングをするにあたって必要となる情報を、ご提供することを生業としているのであって、グレーゾーンを攻めるためのアドバイスはしていません。
特に業界のリーディングカンパニーなどになれば、税法のグレーゾーンを攻めて得られる税効果よりも、レピュテーションなど、もっと考慮すべきことが多くあるのではないかと考えています。
もちろん、私がアドバイスできることは税務や会計面からでしかありませんが、危ない橋を渡ろうとしている場合には、
「得られる税効果よりも、より大きなものを失う可能性がありますよ」
とアドバイスをしています。
一言で言い表せる説明を考えねば
こうやって、自分のペースでつらつらと説明する時間をいただけるのであれば、より正確に、自分が専門にしていることを説明できますが、普段の会話ではそうはいきませんので、一言で言い表せる説明を考えねばと思っています。
「〇〇業専門の税理士」
「〇〇に強い税理士」
といった説明がまさにそれなのではないかと思っているのですが、
「グレーゾーンに強い税理士」
というと、際どい案件の相談に特化しているみたいで、変なお客さんの相手に苦しみそうですし、何かいい表現はないかなと思っています。
お客様からよく言われ、言われて嬉しい言葉として、
「バランス感覚が良い」
(税務や会計の頭でっかちではなく、全体のバランスを見た対応ができるという意味だと思われます。)
という言葉があるのですが、下手したら、
「体操でもやっていたんですか?」
なんて、ミスリードを起こしかねないので、もっとわかりやすい表現を探ってみようと思います。
日々精進。