録画かYou Tube
最近、
「テレビCMってまだ宣伝効果があるのかな?」
ということが気になっております。
というのも、家族がテレビを見るときは、基本的に録画したものでCMをスキップしてみていますし、さらにいうと、子供って、You Tubeをテレビ代わりのようにしているので、もはやテレビそのものを見る機会ががっつり減って来ているんですよね。
あと、見逃し配信とかもありますので、録画していなくても、見れちゃうということもあるように思います。
(見逃し配信の場合はスキップできないCMが入りますね。)
この傾向がどんどん進むと、タイムリーにテレビを見る層は、かなり減るんじゃないかと思っています。
そうすると、テレビ文化で育った層や、高齢でYou Tubeなどに抵抗を感じる層に対しては、ある程度アプローチできるにしても、そうではない層には、ほぼ効果がないのではないかと疑問に感じるわけです。
CMって結構お金がかかる
CMを流すのには、結構なお金がかかります。
流す時間帯や回数でも変わります。
また、映像(CM)フィルムを作るのにもお金がかかります。
当然、深夜の時間帯よりも、お茶の間層が一家団欒で夕飯を食べている時間帯のCM枠が高い(だったと記憶)わけです。
その時間帯で、You Tubeを使いこなす若い層や、録画でテレビを見ることが日常化している層(働き始めの20代とか、育児が忙しい頃の方とかですかね)をターゲットにしたCMを流しても、以前のように多くの人が目にすることは無いような気がするわけです。
CMの効果測定ってどうやるんだろう
CMって、費用対効果を直接的に測る方法はないと以前聞いたことがあります。
たとえば、何かしらの会員向けサービスを提供している会社がCMを打ったとして、会員登録数が一時的に急に増えたといった間接的な事情から、その効果をある程度は測ることはできますが、その増加のうち、どれだけがCMからの流入なのかわからないわけです。
また、上場を果たした会社や業績がぐんぐん伸びている会社が、さらなる認知度UPのために、CMを流すというのを何度か目にしましたが、一時的な放映ではあまり効果がないようにも思います。
結構な期間、継続をして放映しないと、記憶に残らないからではないかと思っています。
紙のチラシにも疑問
もう一つ、効果が気になっているものが紙のチラシです。
住んでいるマンションや事務所の郵便受けルームには、不要なチラシを入れるボックス(プラスチックの箱)が置かれているのですが、同じチラシが、たくさん捨てられているんですよね。
私がその一人ですが、全く読まずにそのボックスへポイしています。
でも、その会社は何度も何度もチラシを送ってくるわけです。
その送っている会社も、そんなことは承知のうえで、戦略的にそうしているのだとは思うのですが、紙を作る仕事をしている人がいて、チラシをデザインする人がいて、デザイン通りに印刷する人がいて、印刷したチラシを新聞に挟み込んだり、配達する人がいるわけです。
それだけ、時間とコストと労力をかけたにもかかわらず、その大半が見向きもされずにボックスにポイっとされるわけですよね。
コスト的な観点からも、資源的な観点からも、いろいろと気になるのですが、これだけインターネットなどが発達した世の中で、紙のチラシって本当に必要なのでしょうか。
ピザ屋さんなどのデリバリーのチラシはクーポンがついていたりしますし、近所のスーパーのチラシは見比べるためといった用途がまだ残っているようですが、それ以外のチラシを見ると、本当にもったいないなぁ~と思ってしまいます。
申告書の印刷
税務署にいた頃に、内部事務を担当していたことがあります。
そのとき、納税者に配布するための申告書の管理などもしていました。
申告書の別表って毎年マイナーチェンジが入ったりしますので、定期的に税務署に別表が送られてくるのですが、まぁ結構な分量の別表たちが日の目をみることなく、廃棄・溶解処理されていくんですよね。
対して、別表1とそのOCR、概況書などは飛ぶように出ていくので(当時は、申告ソフトを使って計算をして、税務署が準備した別表1やOCRに印刷をしていたようです)、もうちょっと発注の仕方など工夫したらよいのではないかと当時思っていました。
当時の上司に、
「この別表の印刷を止めたら、印刷費が節約できていいんじゃないですか?」
と聞いたことがあるのですが、
「そうすると受注している印刷屋さんが潰れるからできないんだよ。」
と教えられたことがあります。
(実際にそうなのかは知りません。若いのに世の中を教えるための例えだったのかもしれません。)
当時は、
「世の中そんなものなのかなぁ~」
なんて思っただけでしたが、そういった雇用を守るという側面があるにしても、当の印刷をしている人達ってどう感じているものなのでしょうかと気になったりします。
「実際に使われようが、そのまま廃棄になろうが、別にかまわん。」
ということだったりするんですかね。
よくよく考えてみると、これって別に印刷屋さんに限った話ではなく、コンサルタント業などでも、一生懸命に作った資料が当日ほぼ使われなかったみたいなちょっとした事件が起きたりもするので、こういった、日の目をみない努力っていっぱいあるのかもしれませんね。
この駄文BLOGは、もちろん日の目を見ていませんが、趣味の範疇でやっているので良しとしています。
日々精進。