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【決算支援】申告書を作成することと税額の計算は違うようです

お仕事のはなし

上場企業の経理部

上場企業の経理部の方とコミュニケーションをとる機会がありますが、上場企業の経理部の方々は、月次決算や四半期決算、年度決算などの経験があるため、当然、決算は組めますし、エクセルを使った税金の計算や税効果会計の対応もできるように感じています(超大企業になると分業化されているので、上場企業のなかでは比較的小さめを想定しています)。

そのような状況にも関わらず、顧問税理士に申告書の作成を依頼している上場企業が割とあり、

「なぜ、自分たちで申告までしないのだろう?」

という疑問をずっと持っていた(エクセルで計算した別表調整などを転記するだけなのではないか?という疑問です)のですが、最近になって、だんだんとわかってきたように思いますので、少し書いてみようと思います。

申告書の作成には漠としたものが残る

この疑問を、飲み会の場で、上場企業の経理部長様に直接質問をしたことがあります。

「申告書を作るということにはリスクを感じるし、税額計算は一応できたとしても、どこか漠とした不安が残るので自分で申告書を作成することにはハードルを感じる」

とのことでした。

経理部の方は、税金の計算や申告書の作成ばかりをされているわけではありませんので、確かに不安に感じられるのはわかります。

私はというと、税務大学校の研修で、手書きで申告書の作成を練習する機会がありましたし、税務署に配属になってからも、数多くの申告書を見て、触れて、チェックする機会があり、稀にではありますが、窓口で申告書の作成相談にいらっしゃった方に、申告書の作成指導(手書き)をしたりする機会がありました。

その結果、申告書の作成に不安を感じなくなりましたが、こういった機会を数多く経験していないと不安に感じられるのもごもっともだなと思います。

エクセルなどを駆使して、税額計算を行って、税効果会計をするのと、申告書の作成をちゃんと行うことはまったく別物なんだな、と気づくことができました。

そういったニーズもあるのならば応えねばと思う

独立してから、上場企業の経理部の方とお話する機会があったのですが、そこで、申告書の作成業務に難儀しているというお話をいただくことが結構ありました。

漠とした不安を感じられているということに、そもそも気づけていなかったので、

「勘定科目内訳明細書や法人事業概況書の作成がただ単に面倒くさいので、委託を考えているということなのかな?」

と思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

一度でも民間企業の経理部職員としての経験があれば、この辺の勘所を持ち合わせることができたのかもしれませんが、私がこれまで経験してきたのは、誰かが作った申告書のチェックであったり、ストラクチャーを行うにあたっての特異な論点のみの対応などばかりだったので、残念ながら持ち合わせることが出来ておりません。
(感覚的にわからないのが悔しいです。)

自分がしたいこととではなく、お客様から求められることにフォーカスすべきといった経営に関する情報を見ることがありますが、この点もこういったことなのかなと思うに至りました。

上場企業の経理部の方と一緒になって、申告書を作り上げていく、それをお求めなのであれば、それに応えねばと思っています。

とはいえ、時間は限られている

とはいえ、事務員さんをたくさん雇用して、手広く、なんでもござれの精神で事務所の運営を行っていこうとは考えていません。

まずは、一人でできる範囲の専門的な業務を提供していきたいと考えています(アシスタントのスタッフさんはいずれお願いするかもしれませんが)。

なので、申告業務を積極的に受けていくつもりは現状まったくありませんが、自分の限られた時間を大切にしつつ、お客様からのご要望にお応えしていこうと思います。

困っているのであれば助けたい。

日々精進。


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