エアコンを使わなくてもよくなる季節
3月に入り、春が近づいてきたのか、だいぶ暖かくなりました。
冬用のコートを着て、マフラーを巻き、手袋を付けていても、寒い寒いと言っていたのに、もはや、マフラーや手袋は必要ないくらいの暖かさです。
事務所では日中エアコンを入れていたのですが、丁度良い気温ですので、エアコンもつけておりません。
静けさで思い出す
すると、部屋がほぼ無音になります。
私のタイピングの音がやけに大きく感じます。
そして、この静けさでいつも思い出すのが、個人事務所の本格稼働の頃です。
部屋にあるのは、机と椅子と開業祝いの御花くらいで、作業に疲れたり、何もやることがないときは、大の字になって、寝っ転がったりしていました。
開業のご挨拶で訪問したり、書棚を組み立てたり、開業をお知らせする手紙を印刷して発送準備をしたり、文房具などを買いに行ったりと、いろいろとせわしく動いていて、
はぁ~疲れた、
と、ほっとできる瞬間でした。
不安と時間はたくさんあった
よく、学生は時間はあるが金がない、働き盛りは金はあるが時間がない、みたいなことが言われますが、当時の私は、
この先うまく行くのだろうかという不安と時間はあるが、仕事がない、
という状況でした。
ご祝儀事案をいただいていたので、完全に暇を持て余していたわけではありませんが、いつまでそれが続くかわかりませんし、ご祝儀事案はこの先、自分がうまくやっていけるかのテストで、自分の力で得た仕事ではないという感覚でした。
そして、無音が社会との断絶をイメージさせ、不安を増長させるんですよね。
先が見えない怖さを抱えつつ、進むことしか解決策にならないので、出来る限り余計なことを考えないようにし、今できることを、継続的に、定期的に続けるようにしていました。
少しずつでも進んでいる感覚が大切
それから3年が経ちました。
どうなったかというと、おかげさまでお仕事は定期的にいただけており、そこそこ忙しくさせていただいております。
一つ、気がかりになっていることがあり、それは、どのような観点・分野でもいいので、また、そのスピードは関係ないので、
継続的に進むことが出来ているだろうか?
ということです。
おそらく、現状維持をしようと思えば、出来てしまうように思うのですが、守りに入った瞬間におおきな何かを失うような気がしています。
なので、戒めを込めて、ちゃんと進めているだろうか?と自問することが増えました。
これが、個人事務所本格稼働後3年が経過した時点の状況です。
将来の自分のために残しておきました。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)