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【独立開業】福岡の企業を支援したい

お仕事のはなし

2022年10月26日の日本経済新聞の朝刊の記事

「企業都市福岡、11年目の模索、有望企業育成もIPOゼロ」という記事が本日の日経新聞に掲載されていました。

経済特区を作るなどして、スタートアップ育成に注力してきた福岡市が、次の一手を模索しているという内容の記事です。

福岡市が2012年9月に「スタートアップ都市」宣言をしてから10年が経ち、有望な新興企業は40社を上回ったものの、24年度の目標である100社にはまだ遠いなど、計画よりもビハインドしているといった状況とのことです。

さまざまな施策の甲斐あって、企業支援都市としての知名度は高まったものの、過去10年に創業した会社のIPOはゼロとも書かれていました。

元福岡市民としては、とても悔しい記事です。

東京に来てからは、福岡市に関するポジティブな内容の記事を目にすることが多かったので、

「くそう、、」

という気持ちです。

(構想の詳細は下記リンクが参考になると思います。)

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出身が福岡なので情報が目に付く

私は、高校を卒業するまでは福岡市で暮らしていました。

出身は福岡市東区の箱崎(より正確に言うと「筥松」(はこまつ)です。)というところで、東京で言うと、浅草のような下町です。

関東に住んでいても、福岡に関する情報がすぐに目に飛び込んできます。

ついこの間も、英語のレッスンでスマートシティについて議論をしていたところ、福岡がその構想を進めているという情報が目に入りました。

(英語版の説明資料)

https://d1el3c74ar2wow.cloudfront.net/clients/smart-east/pdf/Fukuoka-Smart-East-Pamphlet.pdf

私のふるさとの箱崎には、九州大学の広大なキャンパスがあったのですが、大学が2005年に移転しており(https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/campus/)、その大学跡地の活用手段として、スマートシティ構想があるとのことです。

その関連で、自動運転小型バスの試乗会が今年の8月に行われているのですが、この走行ルートがまさに私の地元でして、一人で勝手にテンション上がったりしております。
(頑張れ福岡!!いけいけ福岡!!)

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昔は単なる住みやすい街、私が東京に来てからは変化を続ける街

高校を卒業して、東京国税局に入局することとなったので、福岡を出たのですが、当時の福岡市の印象は、東京や大阪には経済では劣るものの、海も山も近く、街も天神と博多くらいしかないのでコンパクトで、通勤ラッシュもそこまでひどくなく(電車通勤よりもバス通勤が一般的です)、食べ物もおいしく、住みよい街というイメージでした。

地下鉄も通っていますが、地下鉄の始発駅(貝塚)から終点(姪浜)までで、確か30分くらいしか、かからなかったと思います。

空港も博多から地下鉄で2駅ですので、アクセスも抜群です。
(私の地元からは車で10分もかからずに空港につきます。空港に近すぎて離着陸の騒音がすごいですが、すぐになれます。)

まさに「ちょうどいい」がぴったりの街です。

東京で暮らしていても、ちょくちょく感じることが出来ていたのですが、元テレビ局のアナウンサーの方が市長になられてから、この「ちょうどいい」街から、イノベーションを促進している街に、福岡市の印象が変わっていったように感じています。

「福岡市を経営する」(高島宗一郎著、ダイヤモンド社、2018年12月6日発売。)を読むと、どのようにして変化してきたのかを感じることができると思います。

やはり、それが理由か

これは福岡に限ったことではないと思いますが、地元の優秀な人材が、東京圏などの大都市へ流出していることや、事業失敗に対するイメージの悪さや再チャレンジへの難しさなどから、創業がなかなか促進されないとのことでした。

先日、ファンド運営会社の方からお話いただいたのですが、外資系にお勤めの方の場合は、転職を通じてキャリアップをしていくので、起業もキャリアの一つとしてカウントできるものの、日本の大企業にお勤めの方の場合は、そのお勤めの企業でのキャリアはその企業でしかキャリアとしてカウントされない(トヨタの社員がSONYに転職はできない)ため、創業へのハードルが高いといった事情があるそうです。
(一度外に飛び出すと、同じ位置にはもう戻れない。といったことなのかなと理解しております。記憶ベースですのでニュアンスなど違っているかもしれませんが、悪しからず。)

確かに、国税に勤めている同期に、

「辞めても税務の知識あるから大丈夫じゃないの?」

と話したことがあるのですが、

「それは資格がある人だから言えることだ」

と言われたことがありました。

会計士や税理士って、民間企業にお勤めの方に比べると、転職が一般的ですし、会計士についていうと、起業されている方が結構いらっしゃいます。
(ついこの間も、先輩会計士が会計士資格を返上していました。もう必要ないと。)

会計や税務って、どこにいっても、通じるので、もしも、チャレンジが失敗してもリカバリーしやすい、ということなのかなと思っています。

流出について考えてみる

流出については、私が流出した人間なので気持ちがわかります。
(優秀かどうかは措いておいて。)

東京というと、なんとなくかっこいいなと思ってしまいますし、企業の採用人数や条件を、東京の会社と福岡の会社とで比べてみると、東京の会社の方が各段に良いのではないかと思います。
(私の場合は、福岡国税局の採用枠が30人のところ、東京国税局の採用枠は100人で、合格の確率(採用率)が各段に違ったので、東京国税局を選びました。)

それと、一度、東京に居着くと、福岡では物足りなくなります。

時間の流れがゆっくりに感じるのと、わくわく感が東京に比べて少ないと言いますか。

なので、一度福岡を出てしまうと、夫婦ともども九州の出身で、東京での、せわしない暮らしや喧噪に嫌気がさしたといった状況にでもならないと、なかなか福岡で働こうという決心がつかないように思っています。

人材不足がハードル

記事に、「財務や経営企画といったコーポレート人材の獲得は難しいとの声は根強い」とありました。

東京での状況を見ていると、監査法人を飛び出して、IPOを目指している会社にCFOとしてジョインする若手会計士が増えているように感じているのですが、東京と福岡ではやはり状況が違うのでしょうか。
(東京でも人材不足だったりするのでしょうか。会計士って周りにたくさんいるのですが、彼らは何処へ行ってしまっているのでしょうか。)

「財務や経営企画」というと、CFOのような立ち回りを期待されているように読めたので、東京での生活を捨てて、福岡にIターンして、その企業にジョインするような方を求められているように思ったのですが、先に書いた夫婦の事例など、いろいろな条件が重ならないと、そういった人材は確かに増えなさそうに思いました。

なんとかせんと、いかんね~

とはいえ、コロナ禍で働き方がガラッと変わったので、福岡に住んでいない方でも、福岡の起業家の方を支援できるのではないかとも思っています。

WEBで相談に乗ることができますし、いざとなれば、飛行機に乗ってビューンと行けば、すぐにいけない距離ではないので。

ただ、財務とありましたので、ベンチャーキャピタルや銀行対応なども求められるように思われ、そうであれば、いつも傍にいてくれる人でないと、期待に応えられていないのかな、とも思ってしまいます。

難しいですね。

どうにかして、福岡で頑張られている起業家の方を支援できないものかと考えています。

会計や税務がボトルネックなのであれば、そんなものは、村上の会計・税務に関する経験と知識で、さくっと解決できます。
(マンパワーの問題がすぐに生じそうですが。)

ただし、それをどうやって、1,000キロ離れた福岡に適切に届けるか。

またしても、「くそう、、」です。

福岡もIPOで盛り上がって欲しいです。

明治通りが、わんさかと賑わっているのを想像しただけで、テンションが上がります。
(博多寄りの福岡市民だからか、明治通りが好き。渡辺通りとかより。)

「しゃきっとせんね!!がんばらんと、いかんばーい。」

日々精進。


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