チェックする側の経験はあれど
固定資産の取得の会計処理で、固定資産と戯れています。
たまたま複数のクライアントで同時発生しました。
税務調査や会計監査でのチェックをする側の経験はあるのですが、原始証憑を集めて、取引内容ごとに集計して、勘定科目や耐用年数を決める作業はあまり経験がなく、新鮮で楽しんでいます。
調べてみると奥が深い
判断にあたっては、これまでの経験則で判断してしまいそうになるのですが、それではいかんということで、関連する書籍を念のため調べるようにしています。
その過程で、固定資産の名称の付け方の在り方ですとか、共通経費の取扱いですとか、テクニック的な要素もあり、調べてみることで意外と奥が深いことに気付きました。
この間見つけた面白い取扱いが移設費の取扱いでして、集中生産などによる生産性の向上が見込まれる場合には、機械等の移設費を取得価額(資本的支出?)に含めるという取扱いを用いて、本社移転&営業所を集約する際の移設費についてもそれに該当し得るという回答があり、ホンマかいな!?と思ってしまいました。
サクッと読んだだけですので、読み間違いや勘違いがあるかもしれませんが、機械装置の移設費と事務所の移転の際の移設費を同列に扱うのはあまりにも保守的な回答じゃなかろうかと思ったわけです。
(実務で議論になったりするんでしょうかね。あまり詳しくありません。)
消費税にもてあそばれる
資産ごとの取得価額を算出し、いざ、仕訳を登録すると生じる数円の差異。
共通経費の配賦による端数が原因ではなさそうで、なぜに生じるのだろうかと調べてみたところ、消費税の端数処理によるものでした。
会計ソフトの消費税計算(端数処理設定)とエクセルの数式上の設定(ROUND関数とか使う)を合わせておけば、一発でぴったしかんかんの結果となったのだと思うのですが、煩わしかったので、仮払消費税の金額を手入力で修正しました。
(合計で2円の差だったので良しとします。)
なかなか消費税も手強いですね。
型番で検索して物の値段を学ぶ
そして何よりも楽しいのが、納品書などに記載されている型番をネットで検索することです。
文字の羅列から、具体的な納品物にイメージが昇華する感じが好きで、業務用の固定資産の性能や価格について調べることなんてないので、結構楽しんでいます。
これまで見たことも聞いたこともなかった備品を見つけたりすると、ひとりでめっちゃテンション上がっています。
おぉ、これは便利そうだ、と。
(私個人が使うことはないのですが。)
とはいえ申告にも影響するので慎重に
税務職員時代には意識することのなかった償却資産の申告や固定資産台帳の取扱い(除却漏れを起こさないようにするテクニックなど)など、いろいろと学べるので楽しませてもらっていますが、償却年数や取得価額の取扱いを誤ると償却資産の申告(固定資産税)に影響しますので、結構慎重に対応しています。
成果物は、集計や各種判断に使用したエクセルデータと、固定資産を計上する仕訳、新規資産が登録された固定資産台帳だけですので、チェッカーからみると、サクッと終わる業務と思われてしまうかもしれませんが、結構時間を要する業務なんだなぁと理解することができました。
工場経理や大企業の固定資産を担当されている方に比べると、まだまだ未熟者だと思いますので、実務を通していろいろと習得していきたいと思います。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)

