都内に行く用事があると本屋巡り
事務所が埼玉県草加市にあるのですが、ベットタウンですので、近所の本屋さんに、税務や会計に関する専門書などはあまり置いてありません。
ということもあり、都内に会議などの用事で行くことがあると、用事が済んだあとに大型書店に寄り道するようにしています。
約40年税務担当
今回もいろいろと調達してきたのですが、その一つが「税務担当奮闘記」という、キャノンで税務畑を歩まれた方の著書です。
会社にお勤めの方がご経験を書かれた本は、あまりみないように感じ、興味がわいたので、さっそく購入して読んでみました。
約40年税務をご担当されてきたとのことだったのですが、村上は、この業界に20年おりまして、それでも少し飽き気味で、税務と会計をいったりきたりしているような人間です。
その倍の年数です。
すごいですよね。
すでに、ガス欠気味なのですが、猛省せねばですね。
ほっとしました
お名前を拝見したことがあるように思うので、何らかの専門誌か、何らかのご講演でお話をお伺いしたことがあるのかもしれませんが、なんだかほっとする内容でした。
詳細は本書をご購入いただければと思いますが、共感できる箇所が多くあったので、ほっとしたということです。
著者の方がお勤めの会社の規模が大きいので、その規模の会社に勤めていないと関係ないでしょ?と思われるかもしれませんが、売上高数百億円、もっというと、数十億円規模の会社であっても通じる点はたくさんあるように思います。
外部登用の難しさ
キャリア採用(中途採用)における留意事項という項目がありまして、外部登用の難しさについても書かれておられました。
科目合格者を採用しても、数年で辞めていくような業界ですので、独り立ち可能な有資格者となると、自分のキャリアを軸に物事を考えるので、確かにそういった難しさもあるんだろうなと感じました。
(私自身、勤め先を2回変えていますし。)
まして、昨今の人材不足の状況においては、より難しい環境にあるんじゃなかろうかとも思います。
経験に基づく意見を知ることができるのは楽しい
本を読んでいると、筆者と会話をしているような感覚になるといったことが言われたりしますが、今回もそれを経験することができました。
20年間この業界に身を置いていても、まだまだ知らない世界が広がっているわけでして、それを書籍を通じて、共有していただけるので、こういったジャンルの本は読んでいて楽しいなと感じます。
この本を読んで、40年ほどのキャリアがなくとも、現時点では、このように見える、感じるといった本があってもいいんじゃないか?と思いました。
20代でやっておくべきこと、みたいな、年代別にターゲットを変えた本が出版されていますが、税務担当を10年経験するまでにやっておくべきこと、みたいな本があったら、読んでみたいなと思うわけです。
(経理に配属されたら読む本みたいな、ビギナー向けのものはすでにありますね。)
もしも、そういった本が出版されたら購入して読んでみようと思います。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)