連載
「経理情報」(中央経済社様)という専門誌で、税務調査と会計監査にフォーカスした連載を書いています。
ネタ帳をあらかじめ提出しているので、何を書くのかは決めて(決まって)いるのですが、そのときどきのトピックで書きたいなと思うことがあれば、書いてみるようにしています。
循環取引について書きたくなった
今年の4月頃だったと思うのですが、循環取引が少しホットなトピックになっていました。
循環取引に関する共同研究報告が公表されたからのようです。
税務署で税務調査をしていた頃に、いろいろな循環取引を見てきました。
粉飾なので、税金を追徴される懸念がないからか、何のためらいもなく、話してくれる方もいらっしゃいました。
ドラマ 監査法人
とはいえ、税務調査を担当していたのは、もう、十年以上も前のことです。
さすがに記憶が薄れてきているので、なんとか当時のことを思い出せるきっかけになるものがないかと考えていたところ、以前、NHKで放送されていた「監査法人」というドラマを思い出しました。
NHKのウェブサイトで1話ずつ購入できる(視聴できる期間制限はあります)ようでしたので、さっそく購入して視聴してみました。
厳格監査
当時は、まだ会計士試験受験生だったので、実際のところはどうなんだろうかと疑問に感じながら見ていました。
実際に監査を経験してから見てみると、ドラマですので、ちょっと大げさすぎやしないかいという場面もありましたが、立場の違いによる考え方の違いと、そこから生じるすれ違いを、うまく表現しているなと思いました。
あそこまで、粉飾だらけの会社を担当していたら、一瞬で心が病んでしまいそうに思いますが、主人公は自分の考えるあるべき監査の姿を追い求めていて、なんだかいろいろと考えさせられました。
(あそこまで熱くはなれないが、思いが通じる点があるなと。)
ちなみに、事前に循環取引がトピックになっている回を選んで購入したのですが、循環取引のネタは、ものの10分くらいで終わってしまいました。。
この取引おかしいよね→反面調査→実態解明→主査に詰め寄る
ざっくり書くと、これくらいでした。
書き物の参考になるようなものは残念ながら見つかりませんでしたが、なんだかフレッシュな気持ちを取り戻せたように思います。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)