CPD
会計士登録をしていると、研修を受講して、3年間の合計で120単位(各年40単位以上)以上の単位取得が求められています。
この時期になると、比較的手が空くので、会計士協会が提供しているe-Learningを受講するようにしています。
RPA
今回受講した研修がDX推進に関するものでした。
講師の方は会計士さんで、現在は会社を立ち上げて、この分野でご活躍されている方でした。
正直にいうと、受講前は、ありきたりな内容(DXってこんなすごいんですよ~という概念的な話)かなと思っていたのですが、実際はまったく違いました。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を主題材としたもので、
実際のところはどうなのよ?
という私のうがった考えを、デモンストレーションで払拭してくれました。
思っていたよりもすごい
一部の人が騒いでいるだけだと思っていたんです。
でも、リアルにすごすぎて驚きました。
いろいろな事例を紹介してくださったのですが、一番驚いたのが、税理士事務所向けのRPA活用事例です。
税務申告ソフトの達人に自動でログインして、申告書に電子署名を付与して、電子送信して、受信通知のPDF化までを一気通貫して、RPAで完了させておられました。
Excelのマクロに似ている技術なのかなと思っていたのですが、マクロは一方通行(作業A→作業B→作業Cといった風に順番に同じことをこなすだけ)であるところ、RPAは分岐させることができる(条件に応じて、複数の作業を使い分けることができる)点に違いがあるとのことでした。
誰も触っていないPC上で、自動で作業が進んでいくので、見ていて気持ち悪さも少しあるのですが、本当にすごい技術だったんだなと驚きです。
(PCが普及し始めた時も同じような驚きを感じたのでしょうかね。)
自計化による例え
RPAを導入しない方がよい事例も話して下さいました。
この技術を使いこなすとなると、やはりITの知識や経験が必要であるらしく、会社にITの知識がある人がいない場合は、導入を控えた方がよいとのことでした。
そして、ITと一括りにされがちですが、士業の専門分野と同じで、いろいろな分野があるのと、現状のIT人材の引く手数多の状況から、会社の状況に適した人を採用することが難しいとのことでした。
より具体的な説明のための例えとして、自分の顧問先に自計化を勧めるか否かでも、話してくださいました。
会社に総務と兼任の経理がいるものの、経理の専門的な知識があるわけではなく、日々の業務の一環として入力業務をしている状況で、決算書や申告書の作成は税理士にお願いしているような場合に、
自計化を推し進めるのが本当にその会社にとって良いのか?できるのか?
といった説明だったと記憶しています。
なるほどですね~(博多弁)です。
意外にも反応が違った
あまりにも嬉しかったので、毎朝の英会話のレッスンのときにインストラクターの方にRPAの話をしたところ、かなりネガティブなリアクションでした。
ちょっとびっくりしたのですが、
機械化により仕事を失う人達が出てくることと、そういった人達のことを考えると、ウェルカムでいるのは難しい
とのことでした。
そして、英会話の講師も同じだとおっしゃっていました。
なるほど。便利になるだけがすべてではないんですね。
う~む、むつかしい。
でも、一人事務所ですので、使えるものは使う主義ですので、RPAにも積極的に取り組んでいく所存です。
(そこまでルーティン作業があるわけではないのですが、おもしろそうなので。)
日々精進。