稲盛和夫氏の講演録
稲盛和夫氏の講演録を読んでいます。
事業を始めて、10年くらいの頃から、その後の第二電電の設立といった具合に、時代の流れに沿って、行われた講演の内容がまとめられた書籍です。
私自身、常々、今後、どういった方向性で進んだらよいのか、といったことを考えており、その指針となるので、とても重宝しています。
「動機善なりや、私心なかりしか」
本当にいろいろと学ばせていただいているのですが、その中でも強く印象に残っているのが、大きな意思決定をされる際に、
「動機善なりや、私心なかりしか」
と、ご自身に問いかけられたという箇所です。
「人間として何が正しいのか」
を問いかけることだと理解しました。
意思決定をするとき
お仕事のご相談を頂いた際に、たとえば、顧問のご依頼を頂いた際には、安易にお引き受けすることはせずに、何度も自分に問いかけるようにしています。
税務って、過去の積み重ねで、ずっと、それらが連なっていくものだと思っています。
なので、いったんお請けすると、安易に降りることはできないですし、それはお客様に対してもご迷惑をおかけすることだと思っています。
よってもって、自分自身に何度も何度も問いかけるわけですが、何を問いかけると、解にたどり着けるのかが、いまいち、判然としていませんでした。
そして、この、
「人間として何が正しいのか」
を問いかけることが、まさに私が探していたものなような気がするわけです。
今後もずっと、もっとたくさんの、重要な意思決定をすることになるのだと思います。
その時は、
「人間として何が正しいのか」
を問いかけてみて、しっかりと考えて、意思決定をしようと思います。
日々精進。