人手不足がいたるところで起きている
最近のことでもないように思っているのですが、人材不足がいたるところで起きているように感じています。
ニュースや雑誌からもそうですが、お仕事をしていても、実際にそのような声を聞くことが増えてきました。
頭数はいるが、人手が足りない
人手不足というと、いつも、真っ先に思うのが、
「出生率が1倍ちょいなのはだいぶ前から続いているので、ただ単に、働き手の人口が減ったということなのではないか。」
ということなのですが、もちろん、それも人手が足りないことの一つの要因ではあると思うのですが、どうやら根本は違うようです。
いろいろな方のお話を聞いてみると、
「頭数はあるが、人手が足りない。」
といったことをおっしゃられます。
つまり、いい人材がいないということのようです。
労働人口が減少するのはだいぶ前から騒がれていたわけで
出生率が低迷しているのは、ずっと前から騒がれていたわけで、高齢化社会に伴って、労働人口が減少することはみんなわかっていて、それを見越すと、仕事のやり方を変える必要があったんだろうなと思うのです。
確保できる人員数が、たとえば2名であることは変えられないとして、2名では到底さばききれない仕事があった場合は、仕事の内容を減らすか、コンピューターに任せる部分を増やすなどといった対応を、躍起になってするのではないかと思います。
でも、仕事の内容を減らすと売上の減少につながりかねないですし、コンピューターに任せようにも導入コストもあるし、使い方もよくわからない、だったら、えいやっ、と働く時間を増やしてなんとか対応しちゃえ、ということにつながってしまったのかなと思っています。
で、なんとか、十数年は持ちこたえてきたものの、もうそろそろ、限界に近づいてきてしまったということが現状だったりしないでしょうか。
組織で働いていると、いろいろな所から、あれやこれやといろいろと求められますが、やめてしまっても、案外、影響がなかったという仕事もあるように思っています。
そろそろ、やらない仕事を決めましょう、というフェーズにいたりしませんでしょうか。
でも、やらないことを決めるのって、すごく勇気がいるので、実際はむずかしいのかもしれませんね。
(そうすると、今後はどうなっていくのでしょうか。)
人材はどこへ行ってしまったのだろうか
頭数はいるけれども、人手が足りないことの背景には、仕事を任せられるような人が減ってしまったということなのだと理解しているのですが、
「任せられるような人は、いったいどこへ行ってしまったのだろうか?」
と、いつも疑問に思っています。
海外へ行ってしまったのでしょうか?
それとも、一生懸命働かない意思決定をしたのでしょうか?
こういった方々にお会いしたことがないので、実際のところはわかりませんが、こういった人たちが、上記の仕事を任せられる人達とは違うようにも思っています。
仕事を任せられるようような人って、仕事に真面目に責任感を持って取り組む人だと思っていますので、そういった人たちが、安易に、安きに流れるようなことはしないように思う訳です。
もしかしたら自分が歳をとっただけ?
もう一つ気になっているのが、単に自分が歳をとって、コミュニケーションを取る方の年齢層が高くなっただけで、いつの時代も、シニア層からは、若手層はそのようにみられているのではないかということです。
つまり、さも大きな問題があるように見えてしまうが、実際は、むかーーーしからある話で、なんとなく歳を重ねるごとにそういったことを言いたくなってくるだけではないかということです。
どっちなんだろう。
本当にいい人材がいなくなったのか、ただ、言っているだけなのか。
働くってむつかしいですね。
日々精進。