あっという間に30代後半
税務職員として東京国税局に採用されて働きだしたのが18歳の頃でして、今年の5月で38歳になるので、あっという間に20年の年月が経ちました。
いつの間にか、関東で暮らしている期間の方が、故郷の福岡で暮らしていた期間よりも長くなっていました。
早いですね。働きだした頃のことが最近のように思えます。
特に、子供が生まれた後がとても早く感じます。
歳をとるにつれて時間が過ぎるのが早く感じるようになるのは、新しい体験が減っていくからと聞いたことがあるのですが、これにならうと、今後はもっともっと早く感じるようになるのかなと思っています。
若い頃に見ていた活躍していた人達
35歳を超えたあたりから、歳を重ねることが怖く感じるようになりました。
今は、40代に突入することに、ひどくおびえています。
30代になるときは、
「もう、三十路かぁ~。」
(ケツメイシの「三十路ボンバイエ」くらいのノリ。)
くらいの気楽な気持ちだったのですが、
40代という年齢に対して、説明することのできない不思議な恐怖心を抱いています。
20代や30代の頃に見てきた40代の方々が、ひどくお疲れだった(ように見えた)ということもあるのかもしれませんが、世の中にある情報も、30代は気力体力ともに満々で、働くことに慣れていい感じ、と言うのに対して、40代の情報は、気力体力ともに衰えを感じだし、その反面、役職が上がるにつれて責任が増え、私的な面でもさまざまな責任がのしかかってくるみたいなネガティブな情報が多いように感じており、これらが影響しているのかもしれません。
そして、最近、テレビを見ていて思うのが、私が10代や20代の頃にご活躍されていた人達の衰えです。
こうやって、新しい世代に活躍の場が移っていくんだろうなとは思いつつも、テレビに出続けられるくらいのストイックな方々でも、年齢に伴う衰えには抗えないんだなと思うと、そのようなストイックさを持ち合わせていない自分のことを考えると、余計に恐怖に感じるわけです。
小さな頃に見たアニメの悪者が、なぜ、不老不死の薬を作ろうとしているのか、まったく理解できなかったのですが、今は、少しわかったような気がします。
今後もっといろいろな衰えを感じるのだと思う
なので、決して行き急いでいるわけではないのですが、20代や30代前半の頃に比べて、後悔しないように生きていこうという気持ちが強くなってきました。
それゆえの、独立でもあります。
(もうこれ以上、不毛な競争に巻き込まれたくなかった。)
ただ、独立したらしたで、新たな恐怖心を感じるようになりました。
それは、
「プロフェッショナルとしての専門性のレベルを、どれだけ長く維持し続けられるのか?」
という恐怖心です。
というのも、両耳に補聴器を付けられており、大声で話しかけてもほぼ会話にならなかった税理士さんや、会議で同じ発言を繰り返す大企業の経営者(創業者)の方などと、お仕事でご一緒する機会があったからです。
間違いなく、30代や40代の頃はバリバリ働かれていたのだと思うのですが、かなりの功績を残された方であっても、やはり、年齢を重ねることによる衰えには抗えないんだなと、強く感じました。
この経験があるので、自分の能力に衰えを感じ、専門性を維持することが難しいと感じた時には、次世代に引き継ぐことを考え始めるのではないかと思っています。
自分は黒子に徹して、次の世代が、より豊富な経験をできたり、新たな知識を吸収する機会を与えたりするということです。
それを踏まえると、40代でゆっくりしていられないように思えてくるわけです。
人間としての寿命は、男性だと70代とか80代まであるにしても、プロとしての寿命はかなり短い様に感じてしまう訳です。
きっと、これが不思議な恐怖の根源なのではないかと思っています。
悩みがあるのは生きている証拠とも言いますし、ポジティブにとらえた方が良いとは思うのですが、コントロールするのは、なかなか難しいですね。
30代後半で何を考えていたのかを残しておきたいと思い、書いてみました。
日々精進。