数年間続けると苦痛が和らぐ
独立開業後は、自身の事務所の運営に注力すること以外に、自分自身の価値を上げるために、英語の勉強に取り組んでいます。
英語の勉強を本格的に始めたのは数年前になるのですが、最初の頃は、わからないことだらけでしたので、まぁ、苦痛で仕方がありませんでした。
日常会話の簡単なやり取りすらできないですし、すぐに単語は忘れるし、同じようなミスばかりしていて、自己嫌悪に陥るんですよね。
ただ、辛抱強く数年間続けてみると、だんだんと辞書を開く頻度が減ってきて、ミスを正される頻度もがくんと減り、新聞記事などの難解な記事でなければ、ほぼ辞書を使わずに記事の内容を理解できるようになりました。
英語で書かれた資料を読むことも、あまり苦にならなくなりましたし、情報のリソースもぐんと増えたので、頑張って良かったなと思っています。
一つの言葉でまったく違う意味になりえます
昨年末の英会話のレッスンで、
「大掃除やった?」
みたいな会話になり、
「デジタルのデータも含めて、いっぱい捨ててすっきりしたぜ!!」
と言う時に、「dump」(「投げ捨てる」と言う意味。片づけたよりも雑なイメージです。片づけるは「organize」「tidy up」などを使っています。)という動詞を使ったのですが、その後、「dump」だけを連呼していたら、インストラクターの方に、
「それってまったく別の意味になるから気を付けた方がいいよ。」
と教えてもらえました。
辞書で調べてみたところ、
動詞として「大便をする」(米俗)
名刺として「大便」(米俗)
という意味があるようです。
おそろしいですよね。使い方で意味がまったく変わってしまいます。
日本語も同じで、「やる」と言う言葉は、
物をあげるという意味でも使えますし、
人を殺める(あやめる)という意味でも使えますし、
物事を実行するという意味でも使えます。
広大すぎて、対処のしようがない
英語という言語には、たくさんの単語がありますが、単語の意味を知っているだけでは足りず、その用法なども知っておく必要があります。
たとえば、
「fetch」(取ってくる)
について、フィリピンの先生は
「子供を連れてくるときにも使える。」
とおっしゃっていたのですが、米国の先生は、
「動物に対してしか使わないよ。」
とおっしゃっていました。
また、
「shall」(~しましょうか?)
については、米国の先生間でも意見が違い、
若い先生は、
「今時、そんな表現使う人いないよ。ププッ。」
というリアクションでしたが、
私よりも少し上の世代の方の場合は、
「とても丁寧な表現なので、使った方が良い。」
とおっしゃっていました。
「税務職員」の説明も結構意見が割れます。
国税職員として働いていた頃は、
「a tax officer」
と表現すると良いと習ったのですが、これをオーストラリアの先生に使ったところ、
「a tax official」
の方が適切じゃないかなと言われました。
「officer」って、警察をイメージするらしいです。
(「official」が日本語でいうところの「役人」みたいなイメージなのかなと会話のやりとりの勘所として理解しています。正しいのかは調べていません。)
英語って単語の数だけでもかなりあるのですが、上記のように、その用法まで意識すると、英語学習って広大すぎて、対処のしようがありません。
この対処のしようがない感じが、だんだん楽しくなってきました。
未知のものに挑んでいる感覚ですね。
会計は資産負債アプローチか損益アプローチでだいたい説明可能
ちなみに、すごく雑な説明ですが、会計は資産負債アプローチか損益アプローチでだいたい説明が可能です。
会計って、もともと何のために発明されたかというと、儲かったのか否かを計るためです。
その計る方法として、ある一定時点の財産リストを作って、その差分で儲かったのか否かを計ろうとするのが、資産負債アプローチです。
期首と期末の完璧な貸借対照表(BS)を作って、それを比べるということです。
ただ、このやり方だと、仮に現金預金が増えていたとしても、なぜ増えたのかがわかりません。
単に保険で焼け太りしただけかもしれません。
なので、どうやって儲かったのかも明確にしつつ、儲けを計りましょうというのが、損益アプローチです。
完璧な損益計算書(PL)を作って、それで儲けを計るということです。
どっちも一長一短で、かつ、完璧なBSやPLを作ることなどできっこないので、両方のアプローチのハイブリット版が現在の会計基準たちです。
この考え方を知っていると、会計士試験の会計に関する論文は、結構書けてしまいます。
「減価償却について論ぜよ。」
とか来たら、
「良し来た!!」
って感じになります。
(資産負債アプローチであれば、減価償却いらないですよね。減価償却資産の時価を算定すればよいので。)
なので、さきの英語のような、
「広大すぎて対処できない」
みたいな感覚が、会計にはないんですよね。
学者さん達からすると、
「会計は奥が深いんだぞ。」
と言われてしまうかもしれませんが、そこまでの高いレベルからの観点からではなく、
「会計士試験に合格できたよ。」
くらいの観点でです。
なんか、るんるんで書いていたのですが、取り留めのない内容となってしまいました。
自分がハマっていることを、こんな風におもしろいんですよ、と伝えるのってこんなに楽しんですね。
実務に全く役に立たないことばかり書いてごめんなさい。
日々精進。