税理士のスキルの違いなど他の業界の人からはわからない
税理士事務所の運営に関する情報を集めていくなかで、
「税理士のスキルの違いなど他の業界の人からはわからない。」
というものがありました。
独立開業をしようと考えたときに、真っ先に考えることとして、
「他の事務所との違い(強み)は何だろうか?」
ということがあると思いますが、それを税理士の視点で考えてしまうと、お客様にとっては、「何が違うのかよくわからん。」
となってしまうようです。
確かに、弁護士などの他の士業のHPを見比べてみて、
「どの事務所が良い事務所と思うか?」
と聞かれても、
「それぞれの事務所に強みなどはありそうだけれども、正直よくわからん。」
となります。
同じことが税理士にも言えるわけですね。
(わかるのは同業だけ。)
私の事務所のWEBサイトがその最たるものなような気がしているのですが(他の会計士・税理士と何が違うのかよくわからんということです)、
「分かっていただける方に、共感していただければ、それでいいかな。」
というスタンスで、とりあえずいようと思っています。
(WEBサイトを直すとなると大改修が必要になるように思われまして、、)
話を聞くスキルが役に立つ
最近、
「話を聞くスキル(傾聴)が役に立っているなぁ。」
と感じる機会が増えました。
独立前から、同僚などの愚痴や悩みなどを聞くことが多かったのですが(「真剣に話を聞いていない感じが心地よい」とよく言われました。割と真剣に聞いているんですけどね。)、これが同僚という立場から税理士という立場に風に変わり、愚痴や悩みが、不安な事に変わりました。
「傾聴」というらしいのですが、
「これも強みと言えないかなぁ。」
なんて考えています。
「その考え方であっていますよ。」というアドバイス
いろいろなタイプの方のご質問にお答えしていますが、
まず、結論として、
「税務の取り扱いがこれであっているのだろうか?」
という不安を持たれている方は、ほぼほぼ大丈夫です。
(多少のミスはあっても致命傷ではない。)
危ないのは、イージーゴーイングな方(イケイケどんどんタイプ)や、謎の自信をお持ちの方(税務とは無関係のお仕事をされている方が、「私の考えは~」などとおっしゃったりすることがあります。)だと思っています。
そういった方々は、不安を感じることがそもそもあまりないので、危ない橋(どう見ても、焼け落ちかけている橋)を平気で渡ろうとしてしまうからです。
不安に思われるタイプの方は、ご自身でお調べになられたり、いろいろとお考えになられて、すでに結論を持たれているのですが、どこか不安が残ってしまうようで、その不安からご相談をいただけるようです。
丁寧にお話をお伺いして、
「その考え方であっていますよ。大丈夫ですよ。」
とお伝えすると、ほっとした表情をされることが多いです。
もちろん、回答にあたっては準備をしていますので、求められれば根拠などをお示ししたり、私がどのように考えてそのように発言したのかの説明も可能です。
でも、端的に
「あっていますよ。」
とお伝えする方が、どうやら受け手にとっては良いようでして、あえてそのようにお伝えするようにしています。
税理士という枠に囚われ過ぎないようにしたい
個人事務所を本格的に稼働させてから、税理士業務がメインではあるものの、お話を聞くというお仕事も増えてきました。
「ただ話を聞いているだけで、本当に満足いただけるのだろうか?」
と不安に感じたりもするのですが、
「助かっている。」
と言っていただけるので、ほっとしています。
ただし、ある程度信頼関係を構築してからでないと、
「若いのが、大丈夫と言っているだけで、不安が拭えない。」
(税理士業界の平均年齢は高いので、なおさら。)
となってしまうので、そこは注意が必要ですが。
「どんなサービスを提供していこうか?」
と考えていると、税理士という枠に囚われがちですので、そうならないようにしないといけないなと思い、少し書いてみました。
日々精進。