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【雑多な話】長い道のりとなることは確実ではございますが

雑多な話

法人税の道のり

先日、仕事関係の打ち合わせをしていて、税金に関する執筆をしている方は多くいらっしゃるものの、法人税法について書いている人は最近いないですね、という話になりました。

新しくできた制度についての解説や留意点に関する記事はありますが、制度ができた趣旨や背景事情を振り返りつつ、解説をするような書き物のことです。

これは私の勝手な印象でしかありませんが、法人税については昭和の時代からずっと実務をされてきた方々がたくさんいらっしゃって、そういった方々がもうすでにいろいろと書かれているので、いまさら書くことがないということと、法人税のことを書こうとすると、簿記の理解から始まって、税法や私法を学び、そして実務を学ぶといった風に、とても長い道のりを経なければならないので、敬遠されがちなのではないかと思っています。

私も、法人課税部門に配属されたときに、法人税実務をするにあたって学ぶ必要のある事項の分量に圧倒されたのと、いったいどこから手を付けたらいいのやらと、打ちひしがれたのを覚えています。

他の学問でもあるそうな

てっきり、税法における事象なのかなと思っていたのですが、他の学問・分野でも同じことをおっしゃっていた方がいらっしゃったとのことでした。

そして、基礎や土台となる分野は、スーッと流して、目新しい論点やテクニック的な内容に走り勝ちであるそうな。

その気持ち、めっちゃわかります。

私も同じことをしました。

署に配属になったときのホットな論点が、連結納税や組織再編税制でした。

明らかに、基本的なルールすら身についていない、簿記2級の少年が挑むべきトピックではないのですが、なんとなくかっこいいからという理由で、専門書を買って、読んで理解を試みていました。

断片的にしか理解できなかったのを覚えていますが、当時はそれで満足していたんですよね。

あるタイミングで、基礎知識が足りていないことに気づき、頭から法人税や簿記会計を学んではじめて、あぁ、順番が違ったんだなぁと気づかされました。
(今、当時に戻っても同じことをしてしまうのだろうなとも思います。)

どうせコンプリートできっこないので

何か新しいことを学び始めるときって、完璧を目指しがちなような気がします。

まだ、20年程度ですが、税法や会計に携わっていて感じるのは、コンプリートはできっこないということです。

これに気づいてからは、結果、穴ぼこで、未完成・仕掛だらけであっても、まぁしょうがないかと思えるようになり、長い道のりであっても、受け入れられるようになりました。

ということで、何を言いたいかといいますと、法人税はおもしろいですよということと、長り道のりとなることは確実ですが、完璧を目指す必要はないので、

法人税を始めてみてはいかがですかー?

ということです。

日々精進。


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