話題になっている粉飾決算
とある会社の粉飾決算が話題になっています。
循環取引で売り上げを大きく見せていたことで逮捕者が出ました。
以前、専門誌の連載コラムで循環取引について書いたのですが、違和感を感じることはできても、確信を得るに至るまでは結構難しいだろうなぁという印象を持っています。
個人事務所の本格稼働時に何度か違和感を経験
日経新聞の記事に本件循環取引を見抜いて動かれた方へのインタビューがあり、興味がわいたので読んでみました。
違和感を感じた場合、それは当たっていることが多いのだろうと感じました。
個人事務所の本格稼働をして間もない頃に、何度か違和感を感じたことがあります。
具体的に何かが起きたというわけではないのですが、取引などについて説明を受け、疑問に感じたことを質問してみると、
まったく問題ないですよ?
といった感じで説明を受けるのですが、
それはさすがにまずいんじゃなかろうか?
と思う取引をしている会社があったりしたのです。
こういった案件からは、すっと身を引くようにしておりまして、なんとか無事にやってこれていますが、本件をみて身が引き締まりました。
安定していない状況だとかなり勇気がいる
断ることって、とても勇気がいります。
まして、開業したばかりなど、事業が安定していない状況だと尚更だと思います。
預金が十分にあれば大丈夫かというと、そうでもなく、将来に対する漠とした不安が邪魔をするわけです。
現在は、4年目に入りかなり安定していますが、それでもお断りすることには少し躊躇してしまいます。
(念のためですが、最近のお断りする理由は違和感を感じたからではありません。単純にキャパの問題から対応しきれなさそうという理由からです。)
違和感を感じたらすっと身を引く。
忘れないようにしたいと思います。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)