会計や税務で頻繁に利用する人件費データ
給与計算や社会保険関連というと社会保険労務士という資格がありますが、会計や税務でも、給与計算データを用いていろいろな計算をしています。
たとえば、給与を月末で未払計上するときに使用したりですとか、源泉税や住民税、社会保険料の預り金額とその納付の会計処理などに使用します。
賞与引当金、原価配分、配賦差異
先に書いたことは日常の記帳業務においてですが、他の会計業務でも使用します。
たとえば、賞与引当金の見積もり計上ですとか、人件費を棚卸資産に振っている場合(原価計算をしている場合)の振替額の計算(Aさん、Bさんは原価だけど、Cさんは販管費などなど)、予定配賦額と実際配賦額の差異の計算と再配賦でも使用します。
記帳業務と決算支援をしていて、ふと、
なんか、ずっと人件費を集計しているな
と、思いました。
賃上げ税制
今回ひさびさに、大企業向けの賃上げ税制の対応をしたのですが、中小企業向けと違い、継続雇用者分をまず集計する必要があります。
よって、税務業務でも人件費データをひたすら集計しています。
給与課税の対象となっている部分のみをピックアップすることとなるのですが、力業でやっています。
数百・数千人規模の会社になると、人事部の方にお願いして、抽出条件などを共有して進めるらしいのですが、他の方のお力添えをいただくとなると、一人で力業でやるよりも神経使いそうだなぁと思っています。
(ただし、力業も酷といえば酷です。)
AIくんにまかせられるのだろうか?
ほぼ丸一日集計作業をやっていたのですが、ざっと集計が完了しまして(エクセルに必要な情報を入力し、会計データとの一致を確認まで完了)、ふと、休憩がてらTwitterを眺めていたら、
AIにPDFデータを読ませて集計をしたらいいのではないか?
というポストを見かけました。
フォーマットが微妙に違ったりして、調整が大変そうではありますが、いずれこういった業務は人間が対応しなくなるのかもしれませんね。
(いろいろともっとシンプルになれば根本から解決するように思うのですが期待薄ですので、しばらくは集計を頑張ります。)
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)