連載
『税経通信』という月刊の専門誌で、連載を書かせていただいております。
税大の講本の目次に沿って、調べたことや経験したことなどを書いています。
ここからここまで紹介する
原稿のドラフトにあたっては、講本の内容にざっと目を通して、
第〇回では、△頁から□頁までの内容で書こう
と、大きな枠を最初に決めています。
印刷した講本を読みつつ、何が追加で書けそうかのメモを追加しながらボリュームを読みつつです。
その後にとりあえず書き始めてみるのですが、書いていく段階で、そういえばこんな論点があったなですとか、よくわかっていないなと感じてリサーチをしていく中で、知らなかった論点などを見つけることがよくあります。
すると、一気にボリュームが増えてしまうことがあるのですが、その場合でも、一度この範囲で書くと決めたのだから、説明を端折ってでも書ききろうとしてしまう癖があります。
読み手を置いてけぼり
現在書いているあたりが、益金や損金の額のあたりでして、論点が膨大にあります。
なので、大枠を決めた時に比べると、紹介してみたいと思った論点が思っていた以上に多くなり、2~3つ位の論点をぴょんぴょん飛び跳ねるような内容になってしまいました。
調べながら書いていますし、自分が書いた文章ですので、書かれていない情報も無意識に書いてあるかのように読んでしまっていたようで、事前に出版社の方に方向性の確認として、原稿をご確認いただいたところ、
「いろいろな論点がぐるぐるしてしまった感じです。」
というご感想をいただいてしまいました。
とてもありがたいご指摘・アドバイスでして、一度自分の中で決めた事項を達成するために、想定読者の方を置いてけぼりにするような文章を書いてしまっていたことに気付くことができ、また、とても反省しました。
焦らずのんびりと
ということで、アドバイスを受けて、2~3個あった論点を切り離し、1つ1つをもう少し丁寧に書くことにしました。
判決文を印刷し、マーカーを引きつつ読み込み、参考にした書籍を改めて読んでみたところ、追加で書きたいことが出るわ出るわで、これまた大変なことになってしまいました。
GWでお休みがありますので、なんとか仕上げられそうですが、あまりにも時間をかけすぎると自分の首を絞めてしまいますし、とはいえ、人様にお読みいただくものですので、ちゃんとしたもの(言葉遣いや表現・書きぶりは雑かもしれませんが)をご提供せねばならんとも思う訳です。
1つの判決文を真剣に読んでいると、あっという間に2~3時間飛ぶのですが、慣れるともっと効率的になってくるんですかね。
しばらくは修行の期間となりそうです。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)