士業向けの書籍
定期的に士業向けの事務所運営に関する書籍を読むようにしています。
組織化、DX化などの情報を仕入れておきたいという思いからです。
まったく変化を意識せずにガラパゴス化はしたくないですし、いざ、必要となった時に調べてみようでは遅い気がしています。
マニュアル化
今回読んだ書籍が、規模拡大に関するものでした。
士業向けとあり、税理士のみを対象にはしていないようでしたが、内容を読むに、ほぼ税理士事務所向けでした。
売上規模に応じた、悩みとそれに応じた対応策が書かれており、とても勉強になりました。
特にマニュアル化の点は、具体的な作成方法まで書かれていたので参考になりました。
頭では理解できるが
記帳から決算申告業務までを請け負って、多くの事務員さんを雇って事務所を運営するスタイルだと、これが良いのだとは思うのです。
申告書の作成といっても、税金を加算して、交際費を集計して加算してといったプレーンなものも多いですし。
(もちろん、複雑な別表調整が必要になるものもたくさんありますし、申告書作成に取り掛かる前処理も重要です。)
でも、やっぱりこわいなぁ~と感じたのが、マニュアル化による弊害です。
自ら積極的に学ぶタイプの人に対する入門として、マニュアルに沿った対応をお願いすることは良いことだと思っています。
チェックするポイントなどを効率的に学ぶことができますし、慣らすという意味においてです。
でも、国税という巨大組織を経験していると、見ちゃうんですよね。
何も考えずにマニュアルに沿って対応をするばかりで、自ら学ばない人を。
こういった人は、ひとたびマニュアルから外れた事象が生じると対応できませんし、同じことを繰り返すマシーンみたいになっちゃうんですよね。
その人にとって、その方が良いと考えてであれば、お互いに利害が一致していて、それで全く問題はないと思うのですが、税務会計の専門家を目指している人が、もしも、何らかのミスマッチでこの状況になってしまったら、結構悲惨なことなように思う訳です。
長い年月をかけて、教え込もうとすると、突如辞められてしまうリスクを負い、システムに組み込もうとすると、その組み込まれた人の将来を奪いかねないというジレンマ。
考えすぎなんですかねぇ~。
(学ぶ人は勝手に学ぶので、与える側が考えることではないということなのかもしれませんね。)
日々精進。