システム化したいじゃないですか
夏も終わり、秋になり、冬を意識し始めるころになると、いつも思い出すのが年末調整です。
昨年までは対応はなかったのですが、今年から、少しですが対応があります。
システマチックに対応可能なことはできる限り依拠してしまおうという方針でして、国税庁が年末調整システムを無料で公開していましたので、さっそく使い方の動画などをみてみました。
従業員数千名とかではないので
税務署での一年目は、いろいろな部門をぐるぐる周るのですが、そのときに、源泉所得税の部門も経験しました。
年末調整の時期に部門を異動して、年末調整の説明会の準備や当日の運営のお手伝い、電話での質問対応(当時は相談センターがありませんでしたので)などを経験しました。
一年生の若かりし村上くんが出来ることといえば、
年調の用紙を〇〇枚ください
というご要望にお応えすることくらいだったのですが、たまに、ものすごい分量の依頼が来るわけです。
何百枚、何千枚(も多分あった)の扶養控除申告書を受け取りたいので、ご準備をお願いします
みたいな事前の電話が来るわけです。
あれって、従業員の方に配付して、記入をしてもらって、回収して、回収した情報を整理して、年末調整の計算をしてといった風にしていたわけですよね。当時は。
それを見ているので、余計にシステムに依拠したいと考えるわけなのですが、国税庁が公開しているシステムって、従業員の方みなさんに、システムのインストールをお願いする必要があるようです。
また、はっきりとそのようには書かれてはいませんが、マイナポータルとの連携が求められているような作りになっているようでした。
NTTデータさんの達人シリーズには、年末調整・法定調書の達人とは別に、年調オプションというものがあり、ウェブサイトにアクセスしてもらって、回答を入力してもらうことで、情報を集められるようです。
国税庁のものに比べると便利そうではあったものの、やはり、多くの従業員の方がいる会社を想定しているように思えたわけです。
初期設定だけで結構な工数がかかりますので、まだ、これまでのアナログなやり方のほうが結果、効率的に思えてしまいました。
税務署では手計算で窓口対応していました
そんなこんなで、
情報収集とそれのシステムへの入力が大変そうだなぁ~
なんて考えているのですが、さすがに計算はシステムに依拠しようと考えております。
税務署にいた頃は、手計算でやっていたので、手計算でも問題なく対応できるのですが、さすがに原始的過ぎますよね。
計算方法が分かっていない方が、システムで年調をしたことで、たとえば生命保険料控除の控除額計算後の数値を、控除前の数値に入力してしまうなど、びっくり仰天なミスも起きうるのですが、こういったときに、税務署で手書き経験しておいてよかったなと思います。
今年は定額減税の対応もあるので、心しておきます。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)