連載
現在、税経通信(税務経理協会様)という月刊誌で、法人税について、税大の講本に沿って、書いています。
制度の説明というよりかは、その制度が出来た背景事情を紹介してみたり、気になった裁決事例や判例を紹介したりしています。
書く人が一番学べる
まだ、数回分しか書いていませんが、やってみてわかったことは、書き手が一番学べるということです。
文字数にして、約5,000字なのですが、それでも毎回関連する書籍を2冊ずつくらい購入していますし、そのほかのリサーチツールも少し充実させているので、書くにあたって、結構調べるわけです。
文言などに忠実に書こうとすると、読みにくい文章になってしまう可能性があるため、意図的に、端折ったり、記載を簡略化したりしているのですが、これも塩梅が難しく、書いていく中で、自分の知識と経験の中でも、しっかりと理解できている箇所とそうではない箇所が明確になってきます。
前者については、書籍などの情報で、理解が誤っていないかを確認したのち、該当箇所を根拠として引用しつつ書けばよく、割とすんなり進むのですが、後者が大変です。
なんとなく理解したつもりでいたことがわかってしまい、一から勉強するような状況になります。
そうしないと、いい塩梅で端折ることができませんので。
(それでも、大雑把な性格が影響して、端折りがちですが。いい塩梅は難しい。)
通則法について書けば
ということで、書きながら学ばせていただいているのですが、法人税が終わったあとは、消費税について、書いてみたいなと思っていたのですが(そのタイミングでご要望を頂く必要がありますが。)、最近は、通則法もやってみたいなと思うようになりました。
調査官をやっていると、加算税の計算や説明、調査手続きなどで使う場面が結構ありましたし、法律事務所では、結構がっつりと使いました(調べました)。
『国税通則法精解』という辞書みたいな本があるのですが、これと裁決事例や判例を使って調べていくわけです。
国税通則法精解(令和4年改訂) | 出版物のご案内 | 大蔵財務協会
法人税とは毛色が違うので、結構おもしろいんですよね。より法律っぽいといいますか。
このほか、税法決算から会社法決算への橋渡し的な連載も、面白そうかなと思っています。
公認会計士協会の東京会が関連する書籍を出版しているのですが、税理士向けの書籍としてあまりみないんですよね。
ただし、こっちは、ネタの分量的に、連載になりえるのか問題があります。
いろいろと企画を考えてみるのも楽しいですね。
(そして、実行段階で地獄を見る)
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)