税務顧問の引継ぎ
税務顧問の引継ぎを受けまして、データや資料の収集と、集めた情報を会計ソフトや税務申告ソフトにひたすらインプットするという作業をしています。
固定資産台帳を復元
インプット作業のなかで、いつも大変だなぁと思うのが固定資産台帳です。
固定資産があまりない会社(内部造作とちょっとお高めのサーバー機だけですとか)だと、ものの数分で終わらせることができますが、支社があったり、固定資産が多い業種だと、結構大変な作業になります。
固定資産一つずつ、情報を登録していく必要があるためです。
金額が合わないなと思ったら
今回もこの作業をやっているわけですが、いろいろとかき集めた情報のなかに、直近年度の固定資産台帳がなかったりするわけです。
あんまり頻繁に資料依頼をすると、ご迷惑をおかけしてしまうかななんて思い、数年前の固定資産台帳を発見できた場合は、その年度で復元してみて、数値の整合性を検証し、その検証後のデータを翌年度へ繰越処理をして、そのデータと決算書数値があっているかを検証しては、繰越処理をするということを繰り返しております。
新規資産の取得や除却は、元帳などから把握するなりして対応できたのですが、それでも大きく償却額が一致しない期が出てきてしまい、なんじゃこれ~となりました。
手計算であるべき数値を出してみて、どこで違いが生じてしまうのかを検証してみたところ、なんとびっくり、端数処理の処理方法の設定の違い(切り捨て、切り上げ、四捨五入)が原因でした。
償却限度額までいくと、いったんそこで償却が止まりますが、どの期で止まるのかが、端数処理で変わってくるようです。
(1円しか償却費が計上されない期があったということです。)
奥が深いですね~
固定資産台帳って、一度、各種登録が済んでしまうと、除売却や新規取得は処理しますが、そのほかは、自動計算ですので、あまり気にしないんですよね。
端数処理の設定で償却額に変化が出るケースがあるなんて露知らず、とても勉強になりました。
ちなみに、残存価額10%や保証率については、懐かしすぎて、なんとなく覚えているけれど、何だっけ?となってしまったので、継続的に実務をやり続けることって、やっぱり大切なんだなとも思わされました。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)