ザ・ノンフィクション
日曜日の午後2時から放送されているザ・ノンフィクションという番組が好きで見ています。
怖い物みたさといいますか、こういった人生を歩んでいる人もいるんだなぁと勉強になるのと、たまにですが、真剣に考えさせられる回もありまして、はまっております。
大部屋で生活し、たたみ一畳が個人スペース
現在放送されているのが、宮大工養成塾(住み込みで働いて技術を学ぶ場所)に密着したものです。
てっきり、過去に何度も放送されている木工屋さんなのかと思っていたのですが、全く別の組織(学校?)でした。
件の木工屋さんが、いわゆる昭和スタイルの育成の仕方をしていたところ、申込者が減少するなどの問題が生じ、厳しさを緩和させる方針転換をしていたのですが、この宮大工の養成塾は、がっつり、昔ながらの厳しさを兼ね備えた場所でした。
そして、ちゃんと20代の若い方が修行に来られていて、それでいて真剣に仕事に取り組んでおられたので、Z世代が~、なんとかかんとか、主語大きめでいろいろと考えてしまいますが、一括りにするのはいかんなぁ、と考えさせられました。
携帯は禁止で、居住スペースは大部屋で、たたみ一畳が個人スペースだったのですが、これだけ、集中できる環境が整っていると、のめり込めば、かなりのスピードで技術を習得することができそうです。
同じようなスタイルで、税理士事務所を運営したら、うまくいくのだろうか?なんて考えてはみたものの、体で身に付ける技術とは違うので、難しいのだろうと思ったわけです。
(ある意味、昔の税務大学校がこれに近い感じではありましたが、たったの1年間の研修ですら、中だるみしましたので。)
次の世代に技術を伝承するため
どの業界でも人手不足といわれていますが、宮大工の業界も同様らしく、技術は実務を通して伝承するため、かなり大きな問題のようでした。
修復が必要となっている神社仏閣は多くあるそうなのですが、資金面や、宮大工の数などから、修復に取り掛かれていない事例が多いそうです。
そこで、この塾が、お安めの価格で引受けることで、実務経験を積む機会を得つつ、技術を伝承しているそうな。
なるほど、うまい仕組化ですね。
税理士事務所で育成にも力を入れておられる事務所があり、少しずつ丁稚奉公のイメージはなくなってきている印象を持っていますが、税理士業界も、次世代に継承(何かを。レガシィ?)するために、いろいろな取り組みが必要になってきているのかもしれないなと考えさせられました。
(税理士事務所の勤務経験がない人間が考えたところで、空想に過ぎないのかもしれませんが。)
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)