「私の履歴書」
日経の「私の履歴書」で、現在、早川書房社長の早川浩氏が、ご自身の半生を書かれています。
現在連載の13回目なのですが、戦後になり、早川出版が大きくなっていく過程が描かれているので、読んでいて、わくわくします。
リスクを許容したうえでの、いろいろなチャレンジの結果として、今があるんだなと思うわけです。
アメリカのエージェント
13回目が「針を拾う」というタイトルでした。
山のように持ち込まれる原稿の中から、一握りの才能を見つけ出すという意味で、この表現をされているようです。
アメリカでは出版社ではなく、エージェント向けに原稿などを持ち込むらしいのですが、作家志望の書き手さんが、原稿を日々持ち込むため、エージェントのオフィスには、原稿が山のように積まれていたそうです。
そして、それらを読んで、才能を見つけていたとのこと。
出版社へ持ち込みの経験はないけれど
当時と現在では世の中の状況が大きく違いますが、現在も出版社への原稿の持ち込みってあるのでしょうか。
私は、出版社への原稿の持ち込みの経験はないのですが、書けるトピックを一覧にしたものと、自分のプロフィールを持ち込んだことがあります。
ちょっとしたきっかけで、出版社を訪問する機会があり、チャンスだと思って実行しました。
その後、
「試しに2~3原稿を書いてみてください」
とリクエストをいただきまして、
「最低でも1年続けられるならばOK」
という話をいただきました。
飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。
行動って大事なんだなぁ、
としみじみ思ったりもしまして。
なので、執筆にご興味がおありの方は、同じように、書けるネタの一覧、プロフィール、お試し原稿(2~3回分)を、出版社に持ち込んでみるのもありなんじゃなかろうかと思うわけです。
持ち込まれる方からしたら、もしかしたら、ノーサンキューかもしれませんが、これまでの経験則でしかありませんが、ネタの一覧を差し上げて、嫌がられたことはないんですよね。
(その代わり、そのネタが自分だけのネタではなくなる可能性がありますが、そこは許容可能かと思います。同じネタでも誰が書くかで別の読み物になりますし。)
AIに代替されてもいいではないか
たとえば税制の基本的な点の解説記事は、AIでも書けてしまうのだと思います。
情報がネットのそこら中に落ちていますので。
なので、いずれこの手の記事の執筆は代替されてしまうんだろうなぁと考えています。
少し寂しいですが。
考えてみると、現時点でも、人間の手によって、オマージュという名の元に、コピペっぽいものが出回っていたので、ある意味、人がやるのか、AIがやるのかの違いなのではないかと思ったりもします。
そして、現時点で、AIにできないことは、文章に個性を乗せることだと思うのです。
仮にできたとしても、それはそのAI自身の個性ではなく、誰かからの借り物だと思うんですよね。
そんなことを考えてみると、執筆業は先細りかもしれないけれど、個性のある文章を創出し続けるということに喜びを見いだせる方にとっては、有意義なんじゃなかろうかと思うわけです。
書き物は骨が折れるわりに、実入りがいいわけではないので、嫌煙されがちですが、もっといろいろな人たちが入って来て、
個性バリバリ発揮しまーす!!
みたいな世界観になったら楽しそうに思うんですけどね~。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)