調査研究部の幽霊部員
税理士会の支部には調査研究部という部があり、税制改正建議書の要望項目の作成や、税制についての研究などを行っています。
3年ほど前の新入会員歓迎会の場で調査研究部長にお誘いいただき、この部に所属しています。
所属していると書いたものの、実際のところは幽霊部員でして、集まりも3年間で数えるほどしか出席していません。
2年間の集大成を発表されるとのことでしたので
調査研究部が行っている活動の一つに、公開研究討論会への出席があります。
各税理士会が持ち回りで発表をしているらしく、今回の発表会の一つが私が所属している関東信越税理士会だったのと、会場が横浜と近かったこともあり(といっても快速電車を乗り継いで1時間半くらいはかかりましたが)、出席をしてきました。
研究開始から発表まで2年間をかけたとのことです。
興味を持たせる工夫がすごい
今回のテーマは次の3つだったのですが、お題目だけ見ると、なんかお堅い場なのかなぁと思っていました。
第1部「デジタル化社会における税理士の役割と納税者の権利利益の保護」(東京地方税理士会)
第2部「多様性と税」(千葉県税理士会)
第3部「成熟国家における公平な税制とは」(関東信越税理士会)
各会の持ち時間は2時間でして、合計6時間の長丁場だったのですが、一度も眠りに落ちずに聴講することができました。
なんせ、興味を持たせる工夫が凝らしてありまして、飽きないんですよね。
寸劇をされていたのですが、クオリティが高く、
プロの方にお願いしているのかな?
と思ったのですが、なんとびっくり、発表している税理士会に所属している税理士先生が演じられていました。
発表の内容も、研究したことを淡々と発表するのかと思いきや、要所要所を搔い摘んで、掴みをいれつつ、スライドに沿って説明をするスタイルでした。
内容自体は税制はどうあるべきか?といったアカデミックなものですが、普段、実務に関することばかり調べているので、こういった学びも必要だなぁと感じました。
(制度のあるべき姿を考えることはないので。ただし、学ぶとは言っていない。)
来年は神戸とのことです
会の終わりに次回の開催地の発表がありまして、神戸とのことでした。
行けない距離ではないが、なんせ、一日丸々稼働できないのと、このためだけに神戸はきついなぁ、ということで来年は残念ながら出席はしなさそうです。
ただ、間違いなく学びはありますので、神戸のお近くに事務所がおありの方は出席されてみてはいかがでしょうか。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)