キャリア官僚の給与を大企業並みに
キャリア官僚の給与を大企業並みにすべく、給与の基準を決める際に比較する民間企業の規模を「従業員500人以上」から「従業員1,000人以上」に引き上げるといった記事を見ました。
学生の頃から勉強を頑張って、入省後も死ぬほど働いて、その見返りがやりがいだけでは、このご時世ではいい人材は来ないのだろうと思われ、国の予算ですとか財政ですとか、難しいことは抜きにして、率直によかったですね、という感想です。
ただ、「従業員1,000人以上」という基準について、従業員数が数千人規模でも、そこまでお給料の水準が高くない会社をみたこともあるので(上場企業であれば有報に平均給与額が書かれています)、まだそれでも、第一線を走り続けている方向けのお給料としては、ちょっと低めの金額になってしまっているかもしれないですね。
ドラスティックに変えることはできないので、少しずつ変えていくのでしょうか。
士業になってから余計に思う
職業柄、国立大学や有名私大を卒業された方々の収入を見聞きする機会があります。
同じ大学を同じような成績で卒業していたとして、公務員になった方が、そうではない方の収入を聞いてしまうと、げんなりしてしまわないだろうかと気になっていました。
公務員の給与体系は、長期雇用を前提として緩やかに上昇をしていくものという理解ですので、単純比較には意味がないのかもしれないですが、物事を考えるときに、人ってそんなに合理的に物事を判断しているとも思えずでして、
えぇっ、、そんなにもらえるの?
しかも、オフィスは都心の綺麗なビルで、福利厚生もしっかりしている!?
なんて思い始めたら、民間に移ってしまおうと考えてしまうだろうなぁと思う訳です。
(相応の覚悟で入省された方であっても、ぽっきり折れてしまいそうな。)
給料もそうですが、それ以外にも
私の一番初めの仕事は公務員だったのですが、いわゆるノンキャリでして、今回の人事院勧告では、ノンキャリの公務員のお給料にも同様の変化が見込まれているそうです。
お給料面の改善もそうですが、職場環境も変わるといいんだろうなぁなんて、勝手なことを思っています。
公務員を辞めてから15年くらい経ちますので現状を知りませんが、おそらく、民間企業に比べると、古い慣習みたいなものがいまだに残っているんじゃなかろうかと思っています。
職場環境は物理的な物や制度・仕組を変えただけで、すっと変わるものではなく、そこで働いている人達の意識なども影響すると思っています。
よって、変化には時間がかかるのだと思いますが、次世代の方々にとって、魅力のある職場になっていって欲しいと願っています。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)