年末調整
2024年12月に久しぶりに年末調整を対応しました。
マル扶の書式が複雑になっている、、、
定額減税の弊害がすごいなぁ~
なんてつぶやきながら、粛々と対応しました。
昔は残高の1%で終わりだったのになぁ
一番驚いたのが住宅借入金控除の魔改造っぷりです。
昔のイメージですと、残高の1%が控除額になっているかをチェックするくらいで済んだのですが、なんかいろいろな取り扱いが増えていました。
「特定取得」
「特別特定取得」
「特別特例取得」
「特例特別特例取得」
などがありまして、税務ソフトで、どれに該当するのか選ぶ必要があったのですが、本当にギャグですか?と思ってしまいました。
No.1212 一般住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁
年数も10年以上のパターンもあるのですね。
源泉誤りあるある
署の特官事案など、組織化された会社に対する税務調査では、年末調整の計算誤りがないかも確認します。
今はどうしているかわかりませんが、当時は一人別徴収簿をお借りして、計算誤りがないか確認していました。
扶養是正が一番のあるあるの指摘事項だと思いますが、あれはどうしようもないので、これ以外で源泉誤りあるあるを挙げるとすれば、断トツで住宅借入金控除の計算誤りだったように記憶しています。
去年と同じ数字を書いてきているなどなど、ぱっと見ですぐにわかる誤りもあり、
「そりゃ、普段税務をやっていない人に、あの計算表を埋めてもらうのには無理がありまっせ。」
と当時感じていました。
残高の1%の確認で済んでいた時代ですら、誤りがあったので、これだけ魔改造されていると、誤りがもっと増えているのではなかろうかと思ったりもするわけです。
昨年、全員確定申告の議論などがありましたが、それにあわせて年末調整の負担が議論になるのもわからなくもないですね。
シンプルな税制になって欲しいなぁと思います。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)