息子が現金実査をしていた
とある日のことなのですが、息子が白い紙を大切そうに持っていました。
不思議に思い、何が書いてあるのかを聞いてみたところ、財布の中にある現金を数えてみており、その金額をメモしている紙とのことでした。
そして、その夜、部屋で、作業をコンプリートさせるために、現金実査(財布の小銭のカウント)をしている息子がいました。
会計士として、元国税調査官として、現金の適切なカウントの仕方を、しっかりと教えてあげました。
(単に、金種ごとに、10枚ずつ重ねるというだけなのですが、仰々しく書いてみました。)
親子って不思議ですね
なんか、ふと思ったんですよね。
私、子供に、自分の仕事の内容について詳しく教えたことはないのですが(子供の将来の意思決定に何らかの影響を与えたくないので)、やはり親子なのだなぁと。
私も、小さい頃にやっていたんですよね。お金のカウント。
スーパーファミコンが欲しくて、小銭を並べて、あといくら足りないのかを計算したりしていました。
親が税理士率高し
国税の職場では、親が税理士、または、親も国税職員の割合が、すごく高かったように記憶しています。
そういった情報をかぎまわっていたわけではなく、自然とそういった情報が入ってくるんですよね。
あと、会計士で、親も会計士、又は、税理士率も高いですね。
税理士の場合、仕事の内容が税金に関することで身近なので、子供でも、イメージしやすいと思うのですが、会計士の場合、会計監査なんていっても、ほぼ確実に、子供には伝わらないと思っています。
それでも、子供が親と同じ道を選んでいる事例があるわけで、いつも、
どういった流れを経て、会計士・税理士になろうと思ったのだろうか?
と疑問に感じます。
そして、直接聞いちゃったりしています。
なんとなくそう考えるようになっていた
で、聞いてみての回答が、
「なんとなくそう考えるようになっていた。」
でした。
あとは、
「簿記にはまって、そのまま税理士を目指すようになった。」
もありました。
(この場合は、直接的には親の職業は影響していないですね。簿記を始めるきっかけになったのかもしれません。)
さてはて、我が子が仮に、会計士または税理士を目指すと言い出したら、手放しで喜べるだろうかと考えてみると、おそらく、意思決定に一切干渉しない(ポーカーフェイスをつらぬく)、なのではないかと思います。
嬉しくはあるのだと思いますが、あれやこれやと求められてもいないアドバイスをしている自分を想像すると、邪魔だろうなぁと思うためです。
ちなみに、子供に、私の仕事のことを聞かれた際は、物書きであると回答しています。
または、人間計算機。
おそらく、まったく伝わっていない(そもそも私に、正確に伝える意思がない)と思われるのですが、意図しての対応ですので、これで良しとします。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)