英会話
英語力向上のために毎朝英会話のレッスンを受講しています。
「Persuasive communication」
(「説得的コミュニケーション」)
といって、反対意見を持っている方などに対して、どのような話し方をすれば、意見を聞き入れてもらえるかということを学んでいます。
テキストにストーリーが書かれているのですが、
「雄弁にカリスマを持って話せないよ~。」
なんてことを言っている駐在の日本人社員に、現地国(英語圏のどこかの国)の現地社員が、
「これはスキルだから身に着けることができるんだよ。明確にロジカルに話すのさ☆彡」
みたいなことを言って、アドバイスをしているという設定です。
「Persuasive communication」を実際に使用した経験
『「Persuasive communication」を実際に使用した経験があれば、その状況をインストラクターに説明して、ディスカッションしてください。』
といったお題目がありまして、具体的な経験を聞かれたのですが、このような経験があまりなく、困ってしまいました。
というのも、税務署にいた時は、ロジカルに話すということよりも、
「駄目です。」
と、ズバッとした言い方の方が効果的でしたし、
(ごちゃごちゃ説明をすると、結果、余計にごちゃごちゃしてしまう)
税務署を辞めた後も、仮にクライアントが反対意見をお持ちだったとしても、
「リスクはお伝えしたので、あとはご自身でご判断くださいませ。」
というスタンスをとっていたので、説得する必要がある場面がありませんでした。
なので、
「実際に使用した経験がない。」
と伝えたところ、インストラクターの方がご自身の経験を話してくださいました。
3つの決算書
この方、過去に経理職として、とある会社にお勤めだったことがあるそうで、その会社の前任者から3つの決算書があると引継ぎを受けて衝撃を受けたそうです。
- 投資家・債権者用の決算書(主に銀行用で黒字)
- 会社用の決算書(真実の決算書)
- 税務署用の決算書(赤字になっている)
の3つだったそうです。
そして、この方、3つの決算書を作っているのは、よくない、いずれバレるし、バレた時のデメリットが大きいといったことを説明して、経営者を説得し、真実の決算書一つにしたそうです。
すごいですよね。
なんかめっちゃ大変そうな気がします。
よく会計不正で名前が出る国だった
在外子会社を持っている日本の上場企業が、子会社の会計不正が発覚したので決算発表を延期しますといったことを公表していると、
「どの国なのかなぁ~。」
なんて興味を持って調べてみたりしていますが、インストラクターの方が話してくれた会社の国が、そういった話題でよく見る国だったので、
「あぁ、本当に決算書を3つ作ったりしちゃうんだな。」
と思い、
「怖いなぁ~。。。」
と率直に感じました。
現在の立ち位置(外部のアドバイザー)であれば、リスクなどをお伝えするにとどまることも、ある意味可能ですが、たとえば、その会社が公表する情報にお墨付きを与えるようなことを考えると、そうはいきませんので、もしそうなってしまったら、件の
「Persuasive communication」
(「説得的コミュニケーション」)
を駆使する必要があるのだと思います。
教科書にあることをそのままなぞっても、リアルのコミュニケーションにおいては、おそらく、ワークしないと思われますが。
日々精進。