「ありがとうございます」と返事するようにしています
「公認会計士試験に合格されるなんてすごいですね」
「多彩なご経歴をお持ちですね」
といった風に、お褒めの言葉を頂くことがあるのですが、
「ありがとうございます」
と返事をするようにしています。
大人のマナーとしては、
「いやいや、たいしたことないですよ」
といった風に謙遜するのが正しい対応なのかなと思っているのですが、このようにおっしゃっている人が、本当に謙遜しておっしゃっているのであれば、それでいいと思うのですが、子供の頃に見た大人たちも、大人になってからも、本当に謙遜されている方ってそこまでいないように感じています。
言っている側も社交辞令でおっしゃっているのではないかと思っているのですが、この社交辞令があまり得意ではなく(早く、大人になれよって感じですが)、謙遜してお返事するということにも、違和感を覚えてしまいます。
社交辞令ではなく、本心でそのようにおっしゃってくださっているのであれば、こちらも素直な気持ちでお返事したほうが、自然な会話なように思っており、お褒めの言葉を頂いたときは
「ありがとうございます」
と言うようにしています。
簿記3級に2回落ちたと言ったら
謙遜ではないのですが、
「普通ですよ~」
ということをお伝えすべく、
「高校生の時に簿記3級に2回落ちたことがあるんです~」
と、初対面のクライアントのご担当者の方にお話したことがあります。
監査法人に勤めていた頃でして、棚卸の立ち合いのために、遠方にある倉庫までクライアントの車で送っていただいている道中でのことです。
ご担当者の方といろいろとお話をしていくなかで、いろいろとお褒めの言葉をいただけたので、担当者の方に親近感を持っていただこうと思って、発した言葉だったのですが、
「簿記3級に2回も落ちるような奴で、棚卸の立ち合いをしっかりとできるのか?」
という意味で、
「大丈夫ですか?」(心配しているトーンではなく、「お前大丈夫かよ?」というトーン)
と言われてしまいました。
無難な対応
「すごいでしょ」と自分で言うのは、もちろんNGだとは思いますが、謙遜も腑に落ちないので、出来ればしたくない、かといって、親近感を持っていただこうと、自分の失敗を積極的に話すと、本気で心配される。
見せ方って難しいなと思っています。
よってもって、素直な返事が一番良いのではないかということで、
「ありがとうございます」
と言うようにしています。
どのような案件を経験してきたのかのご説明
ご相談を頂く際に、直接的にも間接的にも聞かれるのが、どのような案件の経験があるのか(案件の規模、案件の複雑さの両面において)、ということです。
もちろん守秘義務は意識しつつ、どの程度の規模の、どの程度の複雑な案件の対応の経験があるのかを、具体的な数値などを示してご説明差し上げることがあるのですが、人によっては、
「俺はこんなデカい事案を経験しているんだぞ」
と、言っているようにとられてしまうことがあるように感じています。
なので、これも、聞き手に嫌な感じを与えることなく、お伝えする良い方法がないかなと考えています。
具体的な数値などを出さないと嘘っぽく聞こえてしまいますし、具体的な数値を出すと、自分を大きく見せようとしているように見えてしまう。
そのどちらにもならない、いい塩梅の説明がないものかということです。
もちろん、お仕事をご一緒するにあたっては、人となりの方が重要で、信頼関係は長い時間をかけて築いていくものだと考えています。
なので、初対面の方にそのようなことを正確に伝えようとする必要が、そもそもないのかもしれませんが、初対面のお客様からの
「まずは、お主がどのような者なのかを計らせていだたこう」
というステップ(お付き合いのきっかけをいただくステップ)を乗り越えることを意識すると、やはり、何か良い方法がないものかと考えてしまいます。
日々精進