東京上野税務署と武蔵府中税務署
東京都内の税務署には、
「税務署名にしてはちょっと長い名前だな。」
という税務署名があります。
たとえば、東京上野税務署と武蔵府中税務署です。
私は東京上野税務署に在籍していたことがあるのですが、配属後に一番最初に教えられたのが、なぜ税務署名に「東京」が付いているのかです。
昔は台東区役所の近く(納税者の方からは「ハローワークの近くだよ」とよく言われました)に税務署の庁舎があり、下谷税務署という名称だったそうです。
具体的な年は忘れてしまったのですが(ネットでも意外と見つからず)、平成の初期の頃に、税務署の庁舎を現在の合同庁舎(労基が入っています)に移転する際に、名称を変えようとしたところ、すでに「上野税務署」という名称が使われていたため、「東京」を頭につけて、「東京上野税務署」となったそうです。
(上野税務署|国税庁 (nta.go.jp)。伊賀上野。にんにん。)
納税者の方からもすごくよく聞かれる、何気ない質問です。
武蔵府中税務署も同じ理由で「武蔵」がついています。
関西弁の税理士さんにキレられた
納付書には税務署の名称が書かれています。
そして、違う税務署の納付書を使って納税をすると、納税したお金が一時的にではありますが、迷子になります。
当時はまだ改名して日が浅かったからか、「東京上野税務署」に納税をしようとして、「上野税務署」の納付書を誤って使用してしまい、管轄の東京上野税務署で、納付事績が確認できないということがたまに起きていました。
詳細は忘れてしまったのですが、電話で、納付書に関する質問を関西弁の税理士さんから受けていた際に、上記のようなことが起こってしまうので、
「『上野税務署』の納付書ではなく、『東京上野税務署』の納付書を使ってくださいね」
と念押しをしたところ、
「東京がそんなに偉いんかい!!」
と怒鳴られたことがあります。
良かれと思ってだったのですが、説明って難しいですね。
税理士になっても聞かれる
税務職員を辞めてからしばらくは、この説明をする機会はなかったのですが、
最近は、
「村上さんはどこの税務署にいらっしゃったんですか?」
といった質問を受けることがあります。
「東京上野税務署です。」
とお答えすると、
「ん??東京?」
みたいな雰囲気に必ずなるので、最近、また、この説明役を仰せつかる機会が増えてきました。
「東京の上野税務署」と言ったようにも聞こえるようで、
「なんでわざわざ『東京の』を付けとるんじゃい」
とも思われる可能性もあり、別に私が命名をしたわけではないのですが、なんか少し恥ずかしい気持ちになったりします。
私は正式名称を言っているだけです。
芝税務署の発音は難しい
もう一つ、税務署名で困らされたものがあります。
「芝税務署(しばぜいむしょ)」です。
電話で必ずと言っていいほど、「千葉税務署(ちばぜいむしょ)」と聞き間違えられます。
(千葉が付く税務署は「千葉東税務署」「千葉西税務署」「千葉南税務署」しかないので、「千葉税務署」は存在しません。)
電話口で
「千葉税務署ではなくて、芝税務署です。芝生のシバです。」
といったやりとりを毎回していたので、
「なんか、いっつも、芝生のシバって言ってますよね。」
とからかわれたこともあります。
また、何の役にも立たない情報を書いてしまいました。
最近、よく遭遇する場面だったので、つい書いてみたくなりまして。
日々精進。