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【独立開業】発生主義で記帳にチャレンジしています

所得税のはなし

現金主義で記帳

今年の2月末までは、法律事務所からの固定収入のみが売上でしたので、売上が計上漏れとなることは想定されず、また、経費についても、事業に関連する経費が大して発生しないので、そこまでシビアに意識する必要がなく(お金の出と入りだけでいうと、従業員の頃と同じような感覚で収支の管理が可能でした)、経費は現金主義で記帳していました(もちろん歳を跨ぐようなものは、ちゃんと調整します。期中の話です)。

3月からは、固定収入がなくなったので、

「経費に見合った収入があるかなぁ~?」

「そもそもランニングコストは毎月どれくらいなんだろうか?」

なんて気にしつつも、忙しさにかまけて、とりあえず、現金主義で経費を記帳していました。

預金の残高の推移を見れば、さして儲かっているわけでもなく、かといって大損をこいているわけではないことは感覚的にわかるのですが、はっきりと数値で見られないので、非常に気持ち悪いなという感覚がずっとありました。
(BSだけを見て事務所を運営している感覚です。正しい月次PLがないので、預金が増えても、反対に減っても、理由がはっきりとはわからない。)

ということで、発生主義にチャレンジしています

ちなみに、記帳はエクセルで行っています。

弥生会計だったり、freee使えよと思われるかもしれませんが、なぜか、エクセルで作り上げられそうなものに対して、その金額の大小に関係なく、コストを生じさせることに納得がいかず、エクセルを駆使して、チャレンジ中です。
(決して、たいそうなものを作っているわけではありません)

どうやっているかと言うと、仕訳帳のようなフォーマットを各月ごとのシートで作って、そこに日々の取引を記帳するようにし、仕訳帳のフォーマットの下部のところに、会計ソフトで月次のTB(合計残高試算表)を出力した表(月初残高、借方、貸方、月末残高)と同じものを作って、SUMIF関数で日々の仕訳を集計するようにしています。

あとは、年間の月次推移表のようなサマリのシートを作って、そこへ毎月の月末残高を引用すれば、完成です。

個人事業主の経理を舐めていた

法人の記帳は数えるほどでしかありませんが、経験があります。

なので、同じ感覚でやればできるだろうと思ったのですが、個人事業主の記帳業務は思っていたよりも難しいなと感じています。

なぜかというと、事業用の携帯電話、カード、預金があって、そこに事業に関係しないものが一切含まれないように出来ていれば良いのですが、実際のところはというと、預金は何とか死守できているものの、カードと携帯がカオスなことになっているため、請求書を見て、その中から、事業に関しないものを集計したり、按分計算したりする必要があるためです。
(事業主勘定で処理するためです。)

知らなかったのですが、携帯のWEB利用明細って数か月間しか遡れないんですね。

なので、明細を入手できなかった期間については、いろいろな推定方法を駆使して、明細の復元に取り組んだりしました。

これは、普段記帳業務をされている方からしたら、

「何を言っているだ、お主は?」

と思われるかもしれませんが、カードの未払金が翌月にきれいに消えてくれません。

発生主義ですので、その月にカードを利用した金額が負債計上されますが、カードは月末締めではないので、なんか、中途半端に残高が残り続けることとなります。

この中途半端に残る残高の内訳がわからないと、非常に気持ちが悪いのですが、個別に計上したカード未払金のうち、どれが残高として残っているのかについては、個別の取引ごとで消込みをかけないとわからないという難点があります。

めっちゃ、めんどくさいのですが、気持ち悪さの方が嫌なので、個別消込みも初めてしまいました。
(何か月かやって、安心できれば、やめるのだと思います。初めからカード会社を信用すれば、必要ない検証なのですが。)

ということで、いろいろと難儀しております。
(まだ、明らかにおかしい月末残高があるので、仕訳の修正が必要です)

ちゃんと毎日やればなんてことはない

いろいろと難儀していますが、過去分を振り返りつつ、現金主義を発生主義に修正するということをやっているからでして、初めから発生主義で日々記帳をしていれば、こんな面倒なことにはならないはずです。
(あとは、世の中の便利なツールを、意地を張らずに使う気持ちの整理がつけば。)

なので、今後はちゃんと、週次くらいで記帳しようと思います。
(毎日ではない。)

月次の正確な数値を把握せずに商売をするのって、怖くないのかな?と思っています

記帳業務の手間の観点から、いろいろと書きましたが、それよりも、月次で正確な損益を把握することって、やはり大切だなと思います。

税務調査を担当していた頃に、顧問税理士は決算だけの関与で、期中現金主義で記帳し、期末に発生主義にしている会社をたくさん見てきたのですが、月次の正確な数値を把握できなくても、商売ってできるものなのでしょうか?なんて思っております。

税理士業は、仕入れがない(書籍代はかかりますが、他の商売に比べると格段に金額が小さいと思います)ので、まだどうにかなるのかもしれませんが、物を仕入れて売るような商売の場合は、お金が増えた、減っただけではなく、その理由も把握することって、とっても大切なんじゃないかなと思っています。借り入れとその返済があれば尚更だと思います。

今回のことをやって、より一層そう思いました。

ちなみに、数年前に旦那さんが会計士で、奥さんが税理士さんというご夫婦がいらっしゃって、お互い給与所得者なのですが、家計簿を複式簿記の発生主義で作成されているという話を聞いたことがあります。

金額的重要性の観点は用いていないそうで、おむつも発生主義で計上されているとのことでした。

個人的には、期末におむつが貯蔵品で計上されているのかが気になります。

日々精進。


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