英語の勉強
仕事を始めた頃からずっと、英語の必要性を感じており、子供が生まれてからの数年間を除いて、継続的に英語の勉強をしています。
企業が行う取引がどんどん国際化していくなかで、契約書などの書面が英語で書かれていることはざらにありますし(外国銀行の日本支店の印紙税調査をしたときは、ほぼすべての書面が英語でした。)、国際的に事業展開をしている会社の会計監査を行う場合などは、在外子会社の従業員の方に、英語でヒアリングをしたりする必要があります。
(監査チームに1人くらいは英語が得な人がいるので、彼らがメインで話します。)
先日、英語ネイティブの先生に
「単語ってどこまで学習したら良いのかね?」
という質問をしてみたのですが、
「完璧にすることをみんな求めがちだけれども、実際はかなり難しいんだな」
と思いました。
単語はきりがない
英語の学習をしていると、
ある程度の話す型が身につく→単語の量が足りず表現が単調になる→単調になるのを避けるために単語を覚える→話す型をもっと増やす→アカデミックな内容や、ニュースや新聞で使われている単語を覚える
といったサイクルを経るように思っています。
さきほどの、先生に質問をしたタイミングは、
「話す型がある程度増えてきたので、次は、アカデミックな内容や、ニュースや新聞で使われている単語を覚えるといったことをすべきか?」
「それとも、自分の専門分野(会計や税務)に関連する単語を覚えることに力を入れるべきか?」
を迷っていたときでした。
この先生は割と厳しめの先生ですので、
「アカデミックな内容やニュースや新聞で使われるような単語も当然知っておいた方がいい」
とのことだったのですが、
その際に先生が、
「今日、僕も新しい日本語を覚えたよ。『水際対策』という言葉。ニュースで言っていたから。」
と、さらりとおっしゃり、衝撃を受けました。
「水際対策」って、コロナ禍においては、よく耳にしますが、コロナ禍以前でどのような場面で使われていたか正直思い出せません。
コロナ禍においても、総理大臣やニュースリポーターの方が使っているくらいなように思われ、一般の人が、この言葉を遣う機会って、一生でどれくらいあるのでしょうか?
でも、日本語ネイティブとしては、「水際対策」って別に難解な表現でもなんでもないですし、理解できて当たり前な言葉なんですよね。
ちなみに別の先生に同じ質問をしたところ、
「源氏物語を日本語で読んだけど、まったく使わないよね。日常生活で。」
とのことでした。
(「難しい単語を覚える以前に、簡単な文章を正確、かつ、きれいに話したまえ」とのことでした。)
やる目的を意識することが大切
英語の学習をより効果的・効率的にするために、英語の学習法をネットで調べたりするのですが、英字新聞を読むであったり、BBCだったり、CNNのニュースを聴くであったりといった情報がけっこう出てきます。
新聞やニュースで使われる言葉って、確かに、大人であれば当然に知っているような単語ではあるのかもしれませんが、外国で英語ネイティブ達に混じって暮らすことを考えていない、日本でビジネスを行うにあたって必要があるので、英語を学んでいる人達にとって、
「果たして必要なことなのかな?」
と疑問に思っています。
英字新聞を頑張って読んだことがあるのですが、parliament(議会)、airspace(領空)などのニュースでよく出てくるような言葉に遭遇することができましたが、
「これって、ビジネスの場面で、いつ使うのだろうか?」
と思っています。
(「新しい税法が議会で可決しました!!」という英文記事を読むのに役立ったことがありますが、クライアントにこれを説明する場面が想像できません。)
英語の学習をしていると、つい完璧を目指しがちですが、なぜ英語を学ぼうと決心したのか、当初の目的を忘れることのないようにして、限られた時間を有効に活用した方が良いように思います。
日々精進。