税務訴訟
以前所属していた法律事務所では、税務訴訟も対応しており、その関係で、税務訴訟の補佐人税理士として案件に関わることがありました。
関与した案件の数は数えるほどでしかありませんが、いい経験をさせてもらえたと思っています。
そのうちの一つが、現在、最高裁までいっていまして、今度、法廷が開かれるようです。
せっかくの機会ですので傍聴に行ってこようと思っています。
気にしているのは当事者だけ?
自身の事務所を本格稼働した後も、たまにお客様から、訴訟の状況について聞かれることがありました。
そういうこともあって、結構みなさん気になっている訴訟なのかな、なんて思っていたのですが、案外そうでもなさそうであることに最近気づきました。
(聞いてくださったお客様も興味ではなく、話題として聞いてくださっていたのかもしれませんね。)
というのも、この税務訴訟で論点となっていた事項は、すでに税制改正が入っており、今後同様の論点が問題となることはないためです。
過去に税務調査で課税処分を受けた納税者からすると、更正の請求をすべきかと言う観点から、一応は気にしておくべき事案という認識のようですが、最高裁がどのような判断を下すのか(どっちが勝つか負けるかではなく、法令解釈として)、はそこまで重要ではないようです。
知り合いの税理士にこの税務訴訟のことを話したところ、
「でも、それって改正入りましたよね?」
というリアクションだったので、
「あぁ、気にしているのは当事者だけなのね。」
と気づくことが出来ました。
クライアント目線を持つこと
そこまでマニアックな論点を突き詰めるような人間ではないですが、世間一般的な感覚からすると、おそらく私は税金マニアだと思われます(税金に関する相談について調べていても苦痛に感じませんので)。
自分の興味があること=クライアントが興味があること、なんていうのは当然に間違いでして、今回は、無意識のうちに、そうなってしまっていたんだなと少し反省しました。
いろいろなことに興味を持つことのできる人間であり続けたいとは思いますが、それを無意識であったとしても、お客様に求めるようなことはあってはいけないですね。
勉強になりました。
日々精進。