大きな書店で買った
都内で会議などがある際に、大型書店に立ち寄るようにしています。
いつも、税務会計コーナーばかりに行っているのですが、たまには違うジャンルをと思って、経営コーナーを眺めていたら、他士業が書いた事務所運営のノウハウ本があり、興味があったので購入して読んでみました。
読んでいると中身が怖い
きっと、事務所運営がうまくいっている方が書かれているのだと思うのですが、読んでいてちょっと怖いんですよね。
アマゾンランキングの1位との取り方ですとか(いい本の書き方ではなく、テクニック的な話)、ウェブサイトの制作を発注して、成功報酬にして0円で作成してもらったですとか。
あとは、どこかで見たような情報が寄せ集められていたりですとか。
本当に事務所運営がうまくいっているのだうか
それくらい、ずる賢く生きて行かないと、猛者たちに飲み込まれて消え失せてしまいますよということを暗に教えてくれているのかもしれません。
でも、なんというか怖いんですよね。
成功報酬でのウェブサイトの制作を請け負った方、大丈夫ですかね。
どうやって成功報酬を計算するんですか?
ウェブサイトの作り方だけで、変わる成功って何ですか?
無形のものをサービスとして提供していると、こういった安くやってくれマンに出会うことがあるのと思うのですが、そういった方ってお客様ではないので、遠ざけませんか?
ではなぜ、同じことを他の業界の方に対してしてしまうのでしょうか。
交渉の結果、先方も納得したので、成功報酬で請けてくれたのだとは思いますが、本当にそれでよかったのかな?と考えてしまいました。
アマゾンランキングもしかり。
たしかに、1位はすごいですが、興行収入歴代No1といった映画の宣伝みたいに、とある一場面を切り取っているだけで、こういうのっていずれバレませんかね?
(世の中にNo1が溢れすぎているような気がしませんか?何かおかしいですよね。)
士業の仕事って信頼の積み重ねなように思うのですが、大丈夫そうでしょうか。。
せっかく買ったので、最後まで読み切りました。
どういった観点で読んだかと言いますと、反面教師としてです。
他の本やネットにあるような情報を書籍に載せるとどのように見えるのかですとか、たとえ儲かるためであっても、やってはいけないなと感じることとは、どのようなことなのかを学ぶためです。
ちなみに、とどめの一撃として、最後の章が個人的なトラブルについての状況報告でした。大変な状況そうでしたし、誰かに共感して欲しいのは気持ちとしてわかるのですが、さすがに、事務所運営の本に書くことではないような気がします。
本を書くということは、本当に大変ですし、会ったこともない人をむやみやたらに非難すべきではないと思っていますが、今回の本はなかなかのものでしたので、つい書いてしまいました。
つい先日、事務所運営の本についてはもう購入するのを止めようと決意して、誘惑に負けてしまった自分が悪いのですが。
(結局のところは、当たり前のことを、こつこつと、丁寧に、長い期間継続することが、事務所を軌道に乗せるコツのようです。長い期間継続することが難しいようです。)
どのように捉えるのかは人それぞれで、単に村上がお花畑にいる甘ちゃんなだけの可能性も大ですが、そうであったとしても、それで良いです。
ちょっとね、、、というやり方はやらない方針です。
日々精進。