とうとうエグゼクティブになりました
毎朝、英語のウェブレッスンを受講しているのですが、とうとうエグゼクティブ(役員)を想定したレッスンに到達してしまいました。
前回がマネジメントだったので、言うても、社内向けの振る舞い方がメインのレッスンだったのですが、エグゼクティブになると、インタビューでどのように振る舞うべきかといった外部向けの振る舞い方であったり、会社の舵取りをどうすべきかといった、より一層大きな視点からの内容となってきました。
マネジメントの時点ですら、具体的な経験がほぼないので、想像しながら話すことが多かったのですが、エグゼクティブとなると、いよいよ全く経験がありません。
日本語でもちゃんとできるのか不安しかないようなことを英語で勉強しているのですから、おもしろいですよね。
私は一体何を目指しているのでしょうか?といった感じです。
(話す内容としておもしろそうなコースを選んでいるだけなのですが。)
グローバルマインドについての議論
そのなかで、グローバルマインドについて、インタビューを受けた場面を想定したレッスンがありました。
実際にインストラクターの方がリポーターになって、いろいろな質問を投げかけてくれるので、それに対して、経営者の立場としていろいろと答えていくのですが、そのなかで、
「グローバルな働きをした経験を話してください」
という質問がありました。
その質問への直接的な回答ではないのですが、デロイトで経験したことをふと思い出しまして、それについて少し書いてみようと思います。
デロイトでの研修
デロイトはトーマツ(等松)という日本人の方のお名前が含まれていますが、本部は米国にある、世界4大会計事務所の一つです。
私が所属していたのは監査法人だったのですが、日本国内でもコンサル会社や税理士法人などいろいろな法人がありますし、世界各地に拠点(メンバーファーム)があります。
監査法人に在籍していると、周りにいる方のほぼすべてが会計士ですので、
「会計士ばっかりの組織なのかな?」
なんて勘違いをしてしまうのですが、それを意識してか、監査法人の研修で他のメンバーファーム(先に挙げたコンサル会社など)に所属するプロフェッショナル達と交流して、お互いに認知しあうというものがありました。
会計監査を考えてみると、会計士が業務のメインパーソンではありますが、ITの専門家や、バリュエーションの専門家、不動産鑑定士など、いろいろなプロフェッショナル達と一緒に監査業務を進める必要があります。
「会計士だけで監査が成り立っていると勘違いしなさんなよ。」
ということをまず理解させることに加えて、
「法人の垣根を越えて、周りを見渡すと、これだけ多彩なプロフェッショナルが揃っているんだよ。」
ということを理解させることを目的にしていた研修だったのだと思います。
私は、冗談抜きで会計士だけで構成されている組織だと勘違いしていたので(監査を経験した後に他の法人に移籍しているのだと思っていました)、とても印象に残る良い研修でした。
この研修は国内のメンバーファームだけが対象でしたが、国内にある法人グループ内ですら生じる、法人間の垣根を取り払うという意味で、グローバリゼイションなのではないかと思います。
(英語をカタカナで書くのって難しいですね。ロボットみたい。「グローバリゼイション」が名詞なのか形容詞なのか気になりますが、そこはフィーリングで書いています。)
チャリティラン
今もトーマツが協賛しているのかわかりませんが、秋頃に開催されているチャリティランに参加したことがあります。
当時所属していた監査チームにいらっしゃった、日本語バリバリの外国人の先輩から誘われて参加したのですが、その先輩は人を誘っておきながら、途中で興味を失ったのか、参加していませんでした。
(当日知りました。異文化に触れることができたと前向きに解釈するようにしています。自由奔放さがすごいですよね。)
ということで、当日いきなり一人になってしまったのですが(おそらく他の誘われた人達はうまく回避した様子)、意外にも私以外にも一人参加の方がいらっしゃって、なんだかんだで、イベントを楽しむことができました。
その一人参加の方の中の一人が、外国人の若い方だったのですが、
「あぁ、絶対にこの人には勝てないな。」
を思わされるくらいすごい方でした。
言語能力もすごいがパッションが尋常じゃない
この方、生まれも育ちも日本ではなく、大学から日本に来たとのことでした。
イベントの後、会計士仲間で、わいわいと日本語で酒を飲みながら話していたのですが、この方、完全に会話についてきていたんですよね。
大学から日本にいらっしゃったとのことでしたので、おそらく数年間しか日本にいないのにも関わらずです。
英語を勉強していて痛感しているのですが、お酒を飲みながら話している場面で、その会話についていくことが、何より難しいと感じています。
そして、日本でデロイト系のコンサル会社でコンサルタントとして働いているわけです。
(つまり、カジュアルな日本語だけでなく、ビジネスの場面の話し方もできている。)
日本人でも苦労するであろう環境に飛び込んで、しかも生き生きと働いており、日本人でもちょっと尻込みするようなイベントやその後の飲み会にも参加するという、その行動力と、仕事に対する情熱に圧倒されました。
「こういった優秀なアジアの若い方が、どんどん日本に入ってくると、一瞬で日本人の従業員は負けてしまうだろうな。」
と不安を覚えたのを覚えています。
韓国の法律事務所
過去に韓国の案件を対応したときに、韓国の大手法律事務所の弁護士さんたちとご一緒したのですが、その時もかなり驚きました。
母国語の韓国語は当然として、英語、日本語を相当なレベルで使いこなすんですよね。
この案件は日本の会社の案件でしたので、日本サイドがメインとなり案件を進めるため、会議は日本語で行っていたのですが、韓国の弁護士さんたち、かなり流暢な日本語を話されていました。
それ以外の案件でも、PWCがアドバイザーとして入っていた時に、日本人なのに、
「ネイティブかよ。」
と言わんばかりの英語話者と、ご一緒したことがありますし、外国人のコンサルタントが日本語の会議に出席して、普通に日本語と英語で発言されていたのを見たこともあります。
エグゼクティブの観点からのグローバリゼイションという大きな観点の議論から、
「英語、ちゃんと話せますか~?」
みたいな、ちっさなことを書いてしまっていますが、こういった環境に一度でも身を置くと、うかうかしていられないなと思います。
日々精進。