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【独立開業】「紹介者の顔を潰すので」

お仕事のはなし

紹介によるミスマッチ

個人としての活動を本格化してから、お仕事をご紹介をいただく機会が何回かありました。

私をご紹介いただけるということは、私を頼りにして下さっているんだなと感じられ、大変嬉しいことですので、ご期待に応えるべくしっかりと対応をさせていただいています。

対応に当たっては、先方への失礼が無いようにするため、先方がどのような会社なのかなど、事前に調べられることは調べておくようにしています。

私が確認をとらなかったことが事の発端

知人からの紹介ですので、その知人は私のこと(お仕事の内容など)を知ってくれていて、私をご紹介の対象としてくれたのだと、私が勝手に勘違いしてしまったことが事の発端なのですが、紹介を受ける際に、先方が求めていることと、私が生業にしていることが合致しているかを事前にちゃんと確認しなかったことで、いざお会いしてみたものの、大変恐縮ながらお断りをさせていただいたことが何回かありました。

たとえば、開業のご連絡を差し上げた直後に、新しい税理士を探している方をご紹介いただいたことがあるのですが、話を聞いてみると、月額1万円で決算料なし、かつ、代表者の所得税の確定申告も含むという内容をご希望の方だったことがあります。

この時は、お互いのためにならないと思いましたので、きっぱりと、対応していない分野である旨とお断りの旨をその場でお伝えさせていただきました。
(失礼が無いように言葉を選んでお伝えしたのですが、先方がどう捉えたのかはわかりません。)

スタートアップ支援目的で積極的にこういった顧客を求めている税理士もいらっしゃるのですが、私はそこに注力する余力がなく、そういった分野を専門にされている方にお任せする(餅は餅屋)というスタンスです。

これは、明らかに私のミスで、事前に自分が行っているビジネスやお請けすることが難しい案件を、ご紹介のお話を頂いた際に、ちゃんとお伝えすべきだったと思います。

配慮が配慮になっていない

今回、またもや同じミスを犯してしまいました。

今度は、そもそも、税務や会計の専門的な知見は求めていなかった方と面談をしてしまいました。

初めにお話を頂いた際に、

「お客様が求めているものと、私の業務は合致しているのか?」

と、少し疑問に感じたのですが、周りの会計士や企業の役職者の方にいろいろとお話を聞いてみたところ、

「そういったポジションであっても、会計士や税理士としての知見を求めて依頼することがある。」

とのことでしたので、

「普段行っているアドバイザーとしての業務を、別の立場でご提供差し上げれば、お客様のご要望を満たすことができるのかな?」

と前向きに考えていたのですが、お話をしてみて、どうやらそうではないということがわかりました。

なぜか、採用面接みたいな雰囲気でして、

「まずは簡単にご経歴の説明をお願いいたします」

から始まり、

「あなたはこのポジションでどのようにしてこの会社に貢献できると思いますか?」

みたいな質問を受けました。

「あれ?これは私がこのポジションをしたくて申し込んだ状況になっている?」

と少しびっくりしたのですが、何か行き違いがあってのことかもしれないので、とりあえず思いつくままに答えました。

性格的に事前の準備をしておかないと気が済まないタイプなので、その会社のHPなどをあらかじめチェックしており、まだまともな会話ができましたが、準備なしで臨んでいたら、まぁカオスな状況になっていたのではないかと思います。

事前に、私の経歴や専門分野などの情報をご提供差し上げていましたので、

「そこで、ミスマッチに気づいてくれれば良かったのに。」

と少し思ったのですが、それが私の話す内容から感じ取れたのか、先方の口から

「紹介者の顔を潰すので。」

という言葉がポロリと出てきました。

その状況を正確に記憶できていないのですが、これってとても失礼な発言だと思います。

「あなたを起用するつもりはないけれども、会わないのも、あなたを紹介した人に申し訳ないので、このセッションを設けました」

と暗に言っているのだと私は理解しました。

紹介者の顔を潰してしまって困るのは先方であり、

「私には何の関係もないのですが?あなたの都合で私の時間を奪わないでくれますか?」

と言いたいのをぐっとこらえました。
(久々にこんなに腹が立ちました。書いているので、結局言ってしまっているのと同じですが。)

ポーズであったとしても、そういった場を設けられると、事前にお客様のウェブサイトをチェックして、会社のことを理解したり、自分のことを説明する資料を準備したり、予定を開けたりといった対応が生じます。

何の準備もせずに対応をすると、それこそ、私が、紹介者の顔を潰すことになるためです。

もしも、会いもせずに断るのも失礼にあたると考えて、お会いするセッションをセッティングしてくださったのであれば、絶対に、この発言はしてはいけないと思います。
(プロのビジネスパーソンとして卒なく演じ切ってください。)

ミスマッチに気づいた時点で、正直にその旨を伝えれば、誰も傷ついたり怒ったりすることはないのではないかと思うのですが、そうではないように取り繕うことが配慮と言うものなのでしょうか。

もちろん、私の主観的な見え方からの思いをつらつらと書いていますので、先方には先方のいろいろなご事情があったのかもしれません。

でもやはり、まぁ、失礼な対応だなと思います。

考え方次第ですべてはプラスになりえる

セッションが終わった直後は、強い怒りを覚えました。

久々です。

怒りからは何も生まれないと思っていますので、出来る限り

「まぁ、いっか。」

「まぁ、しょうがないか。」

と常に思うようにしているのですが、今回は、それで収まらなかったので、自分の中で許せない大きな何かがあったのだと思います。

怒りを躍進のためのエネルギーにすることもできると思うのですが、今回はそもそも怒るべき出来事ではなく、反省すべき点を見つけて、今後に生かす出来事にすべきと考えて、一時間ほど、外を散歩しながら、いろいろと振り返ってみての結論が、今回のBLOGの内容です。

明確に確認しなかったこと、自分のことを周りの人達がよくわかってくれていると甘えてしまったことがそもそもの原因で、自分に非があると考えたというわけです。

いろいろな開業税理士さん達が、紹介を受けた際はご自身のWEBサイトをご案内するとおっしゃっているのですが、その理由がよくわかりました。

良い経験が出来ました。

日々精進。


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