蚤の市(のみのいち)
先日、事務所の近所をぶらぶらしていたところ、蚤の市が開催されていました。
そこまで大がかりなものではなく、デパートの前の敷地を使って、近所にお住いの方が数店、お店を開いているくらいものです。
マホロア
手作りのものや、中古品が売られていたのですが、一際目に付くものがありました。
星のカービィのキャラクターの、マホロアの人形です。
明らかに他の商品とは違いました。
すぐそばに、子供が、お金を受け取るための受け皿を持って、立っていました。
出店しているお母さんに連れられてきたのだと思います。
これは単なる推測に過ぎませんが、マホロアって、小さな子供にとっては、結構人気のキャラでして、その人気のキャラの人形を出品しているということは、この子が、この子にとって価値のあるもの(需要があると考える物)を選んで、出品していたのではないかと思われました。
そして、金額は200円。
小さな金額ですが、子供にとっては大金です。
私の子供は、星のカービィを卒業しているので、必要はないのですが、私の想い出用に購入することにしました。
子供に、
「おいくらですか?」
と聞き、200円を受け皿にいれ、
「ありがとう」
と伝えました。
その後すぐにお店を離れたのですが、小さな息子に話しかけているお母さんの、嬉しそうな声が聞こえてきました。
「売れたね☆彡」
きっと将来につながる
小さな頃の記憶で断片的なのですが、小さな頃、母親に連れられて、お店(食品の卸売りをしていたのですが、倉庫で小売りもしていたようです。記憶ベース。)で、商品のパック詰め(私の役目は、ホッチキスでパチンと止めるだけ)をしたり、店先に立ったりしたのを、薄っすらと覚えています。
当時は、なぜ、保育園ではなく、お店に来ているのかなど、まったく理解できていなかったのですが、大人の社会に参加できたことが、とても嬉しかったのを覚えています。
同じ経験を、件の子供にもして欲しかったのです。
きっと、今は、よくわかっていないと思います。
「大人なのに、子供が欲しがるマホロアを買うなんて不思議だな。」
「この人もカービィが好きなのかな?」
「それとも、この人の子供にあげるためなのかな?」
なんて、考えているかもしれません。
もしかしたら、(きっと)200円をお小遣いとしてもらえて、ラッキーと思っているだけかもしれません。
この経験が、この子の将来に、いい影響をもたらすといいなと思っています。
日々精進。
【お仕事のはなし】「税務調査を今一度ちゃんと考えてみる本」(税務経理協会様)