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【独立開業】助け合いをしてはいけない会社

お仕事のはなし

2022年9月25日放送のがっちりマンデー

子供がある程度大きくなってきて、自分の時間を持てるようになってきたので、日曜日の朝にがっちりマンデーを見ています。

いろいろな新しいビジネスを知ることができますし、それを多店舗で手広く営業している中華料理屋さんが真似していたりするのを見ると、

「しっかりとビジネスを続けている人達は、やはり、新しい情報に敏感で、良いものはどんどん取り入れていくんだな」

と実感できるので、意識的に見るようにしています。

変わったルールを設定している会社

今日は工場を特集されていました。

世界トップ10に入るくらいすごい技術を持つ工場などが紹介されていたのですが、最後に紹介された工場は、技術が突出しているのではなく、働き方の仕組みがとても変わったものでした。

具体的に言うと、

  • 出勤が遅れそうな時や休むときの連絡は不要(というか、してはいけない)
  • 定期的にやりたくない仕事をアンケートし、やりたい仕事(楽しめる仕事)に従事してもらう
  • 助け合い禁止

といった変わったルールを設定されていました。

このルールはパートさん向けのルールのようでした。

皆さん時給で働かれているので、好きに休めたとしても、休めば無給になるので、自主的に出勤してくれる。

連絡が不要なことについては、子供が小さい頃は突如休まざるを得ないことも頻繁に生じるが、連絡が不要なため、他の従業員へ迷惑をかけてしまうことを気にする必要がなくストレスが無い。

助け合い禁止については、助け合いが前提になると、助けてくれることを勝手に意識してしまい、仮に助けてもらえなかったときに不快に感じてしまうが、それを防ぐことができる。

といったメリットがあるとのことでした。

結果、長期的な視点で見ると、離職率が下がり、ベテラン職員が増え、作業効率が上がり、利益につながっているとのことでした。

アルバイトで感じたこと

高校生の頃、うどん屋さんでアルバイトをしたことがあります。

高校生のバイトですので、別にしゃかりきに稼ぐ必要はまったくなく、社会人としての経験を得るため、お小遣い稼ぎのためといったくらいだったので、結構気楽に働いていたのですが、ちょうど子育てがひと段落したくらいの方がアルバイトとして働かれていました。

うどん屋はオープニングスタッフ(新規開店にあたってのアルバイト募集)だったので、開店初日より前に行われるアルバイトの研修などでは、みなさん、まだ顔見知りではないので、すこし遠慮がちにコミュニケーションをとっていたのですが、数カ月経った頃には、ボスキャラが現れたりしてきました。

さきのアルバイトの方が、このボスキャラにつかまってしまったのですが、いつも、(はたから見ると)子分のように扱われていて、高校生でしたのでよくわかっていなかっただけですが、

「ジャイアントとスネ夫のようにうまくやっているなぁ」

くらいにしか思っていませんでした。

幸いにも私が上京のために辞めた後だったのですが、一年くらいたった頃から、いろいろとこのアルバイトの方からジャイアンに対して不満が出るようになり、結果、不満が爆発して大変だったという話を聞きました。
(帰省した時に、うどんを食べにいって、店長が教えてくれました)

どの職場にもあることなように思います

このうどん屋さんに関わらず、どの職場でも同じようなことが起きているのではないかと思っています。

英語のレッスンでインストラクターの先生が教えてくれたのですが、

「People Leave Managers, Not Companies」

という言葉があるらしいです。

「人々(従業員)は会社を去るのではなく、マネージャーのもとから去る」という意味です。

先に挙げた事例はアルバイト同士でしたが、マネージャーとスタッフなど、管理者との間の関係でも同様で、この手のストレスはいたるところにあるのではないかと思っています。

他人にできる限り干渉しない

いろいろな職場を経験して、さまざまな人間関係の問題を見てきて、私は同僚などにはできる限り干渉しないようにしています。

税務署に勤務していた頃に、同期が、私が在籍していた署に異動してきたことがあるのですが、

「村上は他人に無関心というか、干渉してこないから、やりやすいし、助かる。」

といったことを同期から言われたことがあります。

普通は同期がいると、お互い負けじと競い合うのかもしれませんが、

「こっちはこっちで好きにやっているから、お互い頑張ろうぜ」

といったスタンスでしたので、同期が優秀な成績を残して誉められている場面では、心から祝うことができましたし、飲みに行っても、好き勝手なことをお互いしゃべっているだけですので、気楽でよかったなと思います。

監査法人は個人主義が色濃いように思います

監査法人は基本的には監査チームのメンバーとして働いていますが、調書を完成させるなど、タスクの管理は個人主義の色が強いように感じています。

時間管理も税務署に比べると厳密にされておらず(もちろん勤怠入力はします)、個々人の裁量が大きかったように思います。
(成果物をあるべきレベルでちゃんと納品できていれば、特に何も言われない)

稀に勘違いをして、全部マネージャー(管理者と言う意味で)が責任を負うのだから、スタッフは調書を途中で投げ出してOKみたいな若手もいたりして、それはそれで別のめんどくささ(謎のプライドを持った若手を、丁寧に指導をしなければならないなど)もあるのですが、税務署のときよりも働きやすかったように記憶しています。

こちらは他人に干渉していないのに、干渉してくる人たちがいる

随分な期間、このスタンスで働いています。

まったく理解できていないのですが、自分の価値観を押し付けてきたり、干渉してくる人たちが一定数います。

その場合、私のスタンスを丁寧にお伝えして、

「別にあなたの働き方に対する考え方などは一切否定しないけれども、世の中に完璧なものがないのと同じで、働き方なども一長一短なので、干渉しないでほしい。」

という雰囲気を全面に押し出すのですが、それでも、まだなお、干渉してくる人たちがいます。

誰かに干渉しないと落ち着かないのか、自分が一番正しいなどと勘違いをしているのか、自身のユートピアを職場に作ろうとしているのか、わかりませんが、迷惑千万だと思っています。

私のように超絶お堅い組織(国税)から、外資の色が濃い組織(監査法人)といった風に、極端に振れている職場を経験すると、

「どっちも居心地が良いし、どっちも良いところも悪いところもあったな」

と思うようになり、それ以降は、その職場に対して、

「この職場はこんな色なんだなぁ~」

と思うことはあっても、

「前の職場はこうだったから、こうすべきだ」

みたいなことは一切思わなくなります。

番組の出演者の質問に答える件の会社の社長

仲良くしてはいけないといった、捉え方によっては非常にドライにも思えるルールを設定していることについて、番組の出演者の方々が、番組のセットの脇で見ていた社長に質問をしていました。

「社長が答えた内容を字の文だけで見ると、冷たい人だなと思われるような回答かもしれないな」

と思ったのですが、社長の表情や身振り手振りから、

「たくさんの時間をかけて、熟慮して辿り着いたんだな」

という感じを受けて、とても共感することができました。

「このやり方を会計事務所にも採用したらどうなるんだろう」

なんて、考えてみたのですが、季節労働者的な働き方(確定申告期や3月決算の申告期などに繁忙が集中)をしているので、

「この時期はあんまり働きたくな~い」

となって、

「受注した分量の申告業務をさばききれない、、、!?なんて事態に陥ってしまうのかなぁ~」

なんて、考えてしまいました。

とはいえ、従業員間のいざこざを解消することで、労働生産性が上がるということについては、取り入れられればとても良いことですので、少し工夫を加えてみて、実際に運用しながら微修正を繰り返していけば、

「会計事務所版のストレスフリーな職場が完成!!」

なんてこともありえるのかな、なんて思った次第です。

日々精進。


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